友人がいない社会人の特徴・原因と対処法

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社会人で友人がいない

社会人になると学生時代以上に人と接する機会が増えます。職場や取引先、趣味やSNSなど、年齢も上下関係なく、一気に知り合いの輪が広がります。

しかし、多くの日本人は社会人になると友人ができにくくなると考えています。本来なら人との出会いは友人づくりの大チャンスのはず。

なぜ、社会人になると友人ができないのでしょうか。本原稿は、社会人で友人がいない人の特徴をまとめるとともに、社会人でも友人づくりをしたい方の参考になる情報を掲載します。

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インターネットでまとめられている友人がいない人の特徴

インターネット上で友人がいない人の特徴としては以下がまとめられています。

友人がいない人の特徴
友人がいない人は孤独が好きなのか

そもそも友人の定義とは

友人というのは、人によって捉え方が異なります。広辞苑によればですが、心理学的な面で見ると、対人関係論の領域で論じられています。相互作用があり、青年期においては人格的な発達に寄与する関係とされます(親友関係論)。

また、互いに知り合いであることに満足でき、安心できる関係であることとも考えられています。上下関係が明確でなく、そのバランスが取れているのが友人といえるでしょう。利用したり、嫌なことを押し付けたり(その逆)、あるいはどちらかが独占的になるのは友人関係ではありません。

無理に友人をつくる必要はない

筆者は、友人がいらないという人は、友人をムリにつくる必要はないと考えています。一人が好き、一人で楽しめる趣味をもっている人で、友人づきあいが苦手と思うなら、自分の時間最優先でも問題ないでしょう。

しかし、人の環境は自分が考えている以上に変化します。誰かにグチを聞いてもらいたい、人と話をしたい、共通の趣味で盛り上がりたい。そう思う時がくるかもしれません。

今は、友人がいなくても平気かもしれませんが、何かあった時に「話し相手がいればなあ…」と思う日がくるかもしれません。

社会人になり環境変化で友人ができない

社会人で友人ができない理由は、学生時代と環境が大きく異なることです。学校などは、同じ時間、同じ場所で過ごすことは多いのが一般的ですが、社会人になるとそれが変わります。

勤務時間や休日が異なるから友人づきあいしにくい

学生時代は、ほぼみんな同じ生活サイクルを送っています。しかし、社会人になると休日休暇はもちろん、通勤時間、勤務時間、職場がバラバラです。

同じ職場であっても、それぞれ住む場所がかなり違いますし、結婚している人なら家族優先のライフスタイルとなります。これらは、時間的な制約があり、友人ができにくいケースといえます。

心身ともに緊張しやすい環境にある

社会人になり、仕事で人に会うとやはり緊張するものです。緊張は自分でも気づかないほどの疲労感をもたらします。

疲労感はモチベーション低下の原因になり、それによって、人嫌いや対人関係が苦手でなくても必要以上に人と接することを避けたくなる場合があります。

人と会わなければ友人関係をつくることができません。学生時代と比べて人が変わったよう、と誤解を受ける人もいますが、たまたまそうした心身の状態かもしれません。

疲労が回復しづらい働き方をしている

メンタルな問題につながるのが身体の疲労です。社会人になると時間の制約が学生とは異なります。期限や目標が決められているアクションが多いために身体的にムリをすることが度々あります。

若くても疲労が蓄積して、休みがあってもごろ寝ばかりしてしまう、というケースは少なくないはずです。そんな状態では、とても新しい友人をつくるどころか、何かに挑戦する気も起こりません。

2〜3ヶ月なら大丈夫かもしれませんが、長期的に激務になるような場合は転職を考えた方がよい場合があります。

恋人や家族を最優先する

恋人との時間や家族との時間を大切にすることによって、新たな出会いが少なくなったり、付き合う時間が短くなることによって友人ができにくくなる場合があります。

社会人になるとプライベートの時間が短くなります。その分対人関係に費やす時間が限られるため、恋人や家族がいればさらに友人づくりに時間をかけることができなくなります。

職場に合わせて転居する

環境が変われば、新しい友人との出会いがある。ポジティブに考えるとそうなりますが、就職などで転居する場合は、場所によっては、周囲に全く知り合いがいない、というケースがあります。きっかけが全くない場所では友人もなかなかできません。仕事場と自宅の往復だけならなおさらです。

会話がうまくできずに友人がいない人とは

友人がいない人の行動
他者に気配りしない生き方にとらえられている面がある

対人関係が苦手という人の中には、うまく会話ができないと悩んでいる人が少なくありません。そういう観点から友人ができにくい人の特徴を考えてみましょう。

繊細で人よりも考えが深い人

感受性が豊かな人は、人より深く考える傾向にあります。会話にはリズムやテンポがあり、特に複数の人と話す時には、感受性の豊かな人は話についてゆけないと思うことがあるようです。

一対一など、対峙して話すことは気にならなくても、複数で話すのが苦手という人も友人という輪をつくるのが難しいかもしれません。

プライドが高く、自己開示ができない人

プライドが高いとは、こだわりや見立て、あるいは生活スタイルなどさまざまなケースがあります。しかし、自己開示性の観点においてプライドが高い人は、本質的な会話をするのが、困難で本人が望む、望まないに関わらず、友人がつくりにくい傾向にあります。

取り繕って話をしてしまう、嘘をついてしまうなど、信頼できない会話とコミュニケーションによって友人がつくりにくいタイプです。

自意識過剰で自己中心的な人

自意識過剰とは、意識の中でいつも自分を中心にすえて考えてしまう性向の強い人です。「こんな発言をすれば相手に嫌われる」「結局、私は一人の方がいい」などと考えるのは、知らず識らずに意識が自分に向いてしまうケースと言えます。

わがままな人が自己中心的と思われがちですが、決してわがままな人が自己中心とは限りません。自分の価値が下がるかもしれないと気を揉み、意見があっても話さない人もある種の自己中心的な人なのです。

口数が少なく積極的に人に関わらない人

話すことより聞くことが好きな口数が少ない人は、本人の意思とは関係なく「友人になりたくないのでは?」と誤解を受けることがあります。さらに一人で過ごす方が好きな方は、自ら友人をつくる機会が少なくなるために友人の数が限られる傾向にあります。

自分のことしか話さず、人の話をきかない

自己中心的な特性のひとつと言えますが、自分のことしか話さず、人の話をスルーしたり、人にマウントをとるばかりの人も友人の数が限られるケースが少なくありません。

なぜならば、友情を深めるには、コミュニケーションによる相互作用が欠かせないからです。自分ばかり快適で、相手が不快ならば、相手の人は付き合いたいとは思いません。

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友人がいない人が注意すべきこととは?

友人がいない人は、言い換えれば自分でなんでもできてしまう人です。すぐに友人に相談したり、頼る人と比べるとある面では強い、優れているといえるでしょう。

しかし、友人に相談したり、頼ることで一人ではできないことが可能になることがあります。ここでは、友人がいない、またはいても少ない人が注意すべきことを記します。

物事に没頭しがちになる

物事に没頭して取り組むのは決して悪いことではありません。しかし、なんでも行き過ぎは問題ありです。夜遅くまでゲームをしてしまう、過度な飲食を続けてしまう。休みを取ることなく仕事にのめり込んでしまう。

人との適度な付き合いがあると中断することがあっても、そんな関係がなければ、心身を病んでいても気がつかないことがあります。ひとりもいいのですが、過度なのめり込みには注意が必要です。

悩みを抱えやすくなる

ひとりが好きな人は、自分の力だけで悩みを解決しようとします。家族などに相談できる環境なら友人がいなくても大丈夫かもしれませんが、話し相手がいない場合は、解決するまでに時間がかかることがあります。

また、悩みをより深く考えてしまい、深刻なスパイラスに自ら入ってしまうことも考えられます。

ストレスや不安を感じてしまう

悩みが解決できないとそれが、不安やストレスに変わる恐れがあります。ストレスや不安はその原因を取ることが有効とされますが、視野が狭くなっている状態では、考えが堂々巡りになりなかなか抜け出せません。何かわからないけれどストレスや不安を感じてしまいがちな人は、友人というフィルターが必要なのかもしれません。

ひとりが好きになるきっかけとは

友人がいない、または少ない人は、必然的にひとりの時間が多くなり、その結果ひとりの方がいいと感じてしまう場合があります。

友人がいなくてもできること
一人で楽しめることは多く、友人を作る必要がないのかもしれない

一人でできる趣味に没頭してしまう

趣味を持つことはいいことです。しかし、ひとりでできる趣味に没頭してしまうと友人と過ごす時間がとれません。

友人がいたとしても離れてしまうかもしれません。そうした人が友人を増やすのは、同じ趣味の人との関係を築くことです。当たり前といえばそうですが、趣味が同じであれば、話題を欠くことがなく、話をしていても楽しく感じるのではないでしょうか。

友人になるには90時間以上必要で重要なのは会話とコミュニケーション

米カンザス大学のジェフリー・ホール教授の実験によると友人になるには90時間が必要と報告されています。

単なる知人から軽い(カジュアルな)友達になるには50時間、友達になるには90時間、ベストフレンドになるためには200時間かかるという結論です。

しかし、これは一緒にいればいいというものではありません。意味のある本質的な会話やコミュニケーションができるかが人間関係の結びつきに関係しているとされます。

つまり、コミュニケーションや会話に関わる性格、性質によっても友人ができやすい、できにくいということが考えられます。

友人がいない人の特徴とは

友人がいないメリット
友人がいない、あるいは少ないことをメリットと捉えることはできる

社会人になり、結婚し家族を持つことで、新しく友人をつくる時間や友人と一緒に過ごす時間はどうしても減ってしまいます。

それに、友人ができない、いないからといって人生が悪くなるとは限りません。むしろ、友人と過ごす時間がないことで、自分の興味ある分野に力を注いだり、仕事に没頭したり、あるいは家族のために多くの時間を費やすことができます。

また、結婚すると友人とはいわないまでも、仕事や趣味、パートナー、子育てなどを通じた新しい人間関係が広がります。学生時代の友人のような濃密な人との関係がなくても、ゆるく広い人間関係を通じて新たな経験を持つことができます。

孤独を愛する人

趣味が多い、あるいは一人で何かをすることを好むような人は友人ができにくいとされます。むしろ、そうした人は進んで友人をつくるより、ひとりの時間をいかにつくるかということに関心が高いと考えられます。

SNSの関係だけで満足できる人

リアルなつながりがなくてもSNSやインターネットを通じた人との関係で満足できる人がいます。なかには1日のうち数時間以上、そうした関係構築や維持のために時間を費やす人がいます。SNSの人間関係のメリットは、自分が主体になり、関係を作ったり無くしたいすることが容易な点です。アカウントを変えればそれで人間関係をリセットできます。

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固有の課題を抱えている人

会社や社会で立場が上がってくると、それだけ新たな出会いがあるものの、友人という関係が逆に作りにくくなります。

指導的な立場にある人は、昔の友人と付き合いづらくなるといわれるのも、抱えている課題を解決する方法が高度になるためです。いくらかつて仲のよかった友人に相談しても解決するヒントが得られなければ、付き合いは疎遠になります。

自分一人で判断できない立場にいる人

結婚したり、子どもができたりすると何かをする際に、家族の了承を得る必要がでてきます。本来、自分の趣向や好悪で判断しても構わない場合でも、そうした状況にある人はできません。これは家族だけに限りません。

仕事における業種、業界、宗教、学校、国家など、社会には人の自由を束縛するさまざまな要因があります。何かによって束縛されている人は友人のみならず、人間関係の構築が難しいといえるでしょう。

集団的な行動が苦手な人

孤独を愛するわけでなく、人と話すことに抵抗がない人であっても集団的な行動が苦手という人はいます。集団になると、自分がやりたくないことでもしなければならないことがあります。集団行動をしないために結果として友人ができない、少ないという状況になることはあります。

まとめ

社会人になるとさまざまな要因がからみあって友人ができにくい原因が増えると考えられます。

また、友人ができない人は、なんらかの課題を抱えていてそれが友人でも解決できないことがあります。

しかし、友人に不安や相談事を共有して解決できなくなるかもしれませんが、その分、家族や専門家などが友人に代えることもできます。

友人がいないとことは、代替えになることがあれば、必ずしても人生においてデメリットにはなりません。人それぞれに固有の人間関係や社会関係を築くことが、人生を豊かにする術であり、友人ありきで考えすぎるのも逆に問題かもしれません。

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