【朗報】日本人の平均年齢48.6歳!世界一の中年大国?

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日本人の平均年齢とは
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日本人の平均年齢を調査

2020年、日本人の平均寿命は女性が87.74歳、男性が81.64歳で、いずれも過去最高を更新したと報道で読んだ。この時女性は世界1位、男性は2位だった。

そして、2021年、女性が87.57歳、男性が81.47歳と10年ぶりに短くなったそう(生命保険センター:主な年齢の平均余命)。

読売新聞の報道によるとコロナ禍の影響は否めないとあった。21年の新型コロナによる死者は1万6771人に達していたのだ。日本人の平均寿命が短くなったのは、2011年の東日本大震災以来。新型コロナは強烈な厄災であるといえよう。

そんな報道を見てふと思ったのが「ところで日本人の平均年齢って何歳?」という疑問だった。平均寿命はよく耳にするけど、これまで日本人の平均年齢を聞いたことがなかった。そこでネットで調べてみた。

日本人の平均寿命に関してヒットした記事(【2022年版】世界と日本の平均年齢と人口減少)があった。それを元に調べたのが今回の記事だ。

2020 CIA World Factbookで日本の平均年齢は世界で2位

2020 CIA World Factbookで日本の平均年齢は世界で2位

アメリカのCIA(中央情報局)が世界各国に関する情報をまとめた『ザ・ワールド・ファクトブック』(英語: The World Factbook)によると日本の平均年齢は48.6歳で世界第2位だったTHE WORLD FACT BOOK Median age)。

1位のモナコは55.4歳で日本を大きく引き離してはいるものの、そもそもモナコの人口は約4万人なので中高年の数でいえば、日本がはるかに凌駕するであろうことは間違いない。

日本は実質的に世界一平均年齢の高い国だとここは言い切りたい!CIAの調査だけでは、ハッキリとはいえないかもしれない。そう考えて調べたのが日本の統計調査だ。日本の平均年齢は人口統計資料集(2020)にきちんと表示されていた。

日本で一番若い平均年齢の県は沖縄の42.9歳

日本の統計によると、平均年齢は47.2歳とあった。日本で一番平均年齢が高い県は秋田県で52.4歳、一番若い県は沖縄の42.9歳だった。ちなみに東京は45.1歳、大阪は46.7歳、愛知は45.1歳、神奈川は45.9歳となっている。

CIAと日本の調査方法に違いがあるのだろうが、ほぼ同年齢であることは間違いない。

日本が世界の頂点に立ったバブル期は平均年齢が35歳だった

「報道番組」や「ひな壇番組」を見ていると今だに80年代〜90年代のバブル期の話題が出る。もう30〜40年前の話なので「もういらんわ〜」と正直感じる。テレビの主な出演者が、高齢化しているから仕方はないのだが・・・

確かにその一時期日本経済は世界の頂点に立っていた。1989年の世界時価総額ランキング20で日本の企業は14社、米国企業はわずか4社。今とは大違いだ。

なぜ、その頃の日本はそんなに元気であったのだろうか。要因はひとつではなかったろうが、実は、その時代の日本人の平均年齢は、まさに働き盛りの30代であった。

日本人の平均年齢推移1955年〜2020年
日本人の平均年齢1955〜2020

上のグラフはWorldmeterに掲載されている日本のデータから抜粋した。日本のバブルは1985年のプラザ合意にはじまったといわれる。その時の日本の平均年齢はちょうど35歳。

35歳といえば、仕事ではある程度経験を積み、最前線でイケイケという年齢ではないだろうか。バブル崩壊のきっかけは1990年の総量規制であり、その終焉は1999年の北海道拓殖銀行の解散まで続く。

日本人の平均寿命が40歳になろうという時である。そこからは失われた30年がスタートする。この失われた30年と今はいわれているが、最初は失われた10年、その次は失われた20年、そして30年と徐々にながくなっている(いつまで続くのだろうか)。

日本人も平均年齢40歳を超えてムチャができなくなった?

株価だけをみるとアベノミクスで復活したのだが、なぜか儲けた企業が内部留保にいそしみ市場にお金が出回らなくなった。

一家の大黒柱に例えるとよくわかる。まさに40代は子供の教育にお金がかかる、親の介護も見えてくる。無駄なお金は使えないし、貯金がないと恐ろしい。老後の蓄えも必要だ。

「もう30代みたいに無茶できんわ」という実際の人間と同じような生き方を日本全体でしてきた風でもあるから興味深い。

おわりに

大東亜戦争から10年後の1955年の日本人の平均年齢は23.6歳。何にでもなれる年齢だ。ひたすら豊かになることを追い求めて、世界第2位の経済大国になった。

今の日本はGDPこそ世界3位であるが、2022年の最新世界幸福度ランキングでは56位。OECD(経済協力開発機構)の世界の平均賃金データでは、OECD加盟国35か国中22位。

日本の賃金の上昇は、ここ20年で1%未満の伸びしかなく、お隣の韓国は40%を超える伸びで、OECD加盟国の中では19位。平均賃金でみると、日本はいつの間にか韓国に抜かれてしまった。

日本は、これからますます高齢化社会になるが、悲観的なことばかりではない。今の10代、20代の若者は、これまでの日本人が誰一人として経験してきたことのない、超転換点の時代で主役になるのだ。

それは明治維新より、戦後の復興期より、すごい経験になることを意味する。100年後の歴史の教科書には、今はまだ無名の若い人々が偉人として名を連ねることだろう。

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