
こんにちは!
スモールビジネスを運営されている皆さん、毎日の業務お疲れ様です。
特に、月末や月初にやってくる請求書の作成業務。
「やっと本業が落ち着いたと思ったら、今度は請求書を作らなきゃ…」
「計算ミスや記載漏れがないか、何度も確認して疲れてしまう」
「送った請求書の入金確認、管理がバラバラで大変…」
そんな風に感じた経験、一度はあるのではないでしょうか?
かつて私も、Excelのテンプレートと格闘しながら、夜な夜な請求書を作っていた時期がありました。
でも、請求書作成ツールに出会って、その作業が驚くほど簡単で、スピーディーになったんです。
この記事では、そんな私の経験も踏まえながら、スモールビジネスの請求書業務を劇的に変えてくれるおすすめのツールを3つ厳選して、徹底的に比較・解説していきます。
あなたのビジネスにぴったりのツールを見つけて、面倒な作業から解放され、もっと創造的な仕事に時間を使えるようになる。
そんな未来への第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
なぜ今、スモールビジネスに請求書作成ツールが必要なの?
「請求書なんて、ExcelやWordで十分じゃない?」そう思う方もいるかもしれませんね。
確かに、これまではそれでも何とかなったかもしれません。
でも、ビジネス環境が変化する中で、手作業での請求書作成には見過ごせないリスクや非効率性が潜んでいるんです。
まずは、なぜ今、専用のツールが必要なのか、その理由を一緒に考えてみましょう。
ここを理解することで、ツールがもたらす本当の価値が見えてくるはずです。
手作業(Excel・Word)では限界?請求書業務に潜む3つのリスク
慣れ親しんだExcelやWordでの請求書作成は、手軽に始められる反面、ビジネスが成長するにつれて様々な問題を引き起こす可能性があります。
特に注意したいのが、ヒューマンエラーによる信用の低下や、見えない時間的コストの増大です。
例えば、請求金額の計算ミスや振込先の記載漏れは、お客様からの信頼を損なう原因になりかねません。
また、過去の請求書を探すのに時間がかかったり、毎回同じ情報を手入力したりする手間は、積み重なると大きなロスになります。
さらに、2023年10月から始まったインボイス制度のように、法改正への対応も手作業では非常に煩雑です。
これらのリスクは、ビジネスの成長を妨げる「見えない足かせ」になってしまうかもしれません。
だからこそ、属人的で間違いやすい手作業のフローから、システム化された確実なフローへと移行することが、今のスモールビジネスには求められているんです。
請求書作成ツールがもたらす4つのメリット
では、専用の請求書作成ツールを導入すると、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
そのメリットは、単に「楽になる」という一言では片付けられません。
ここでは、あなたのビジネスを次のステージへ押し上げる、4つの大きなメリットをご紹介します。
これらは、時間的にも、金銭的にも、そして精神的にも、あなたに余裕をもたらしてくれるものばかり。
ツールがどのようにあなたの働き方を変えてくれるのか、具体的にイメージしながら見ていきましょう。
- メリット1: 作成・送付にかかる時間を劇的に短縮できる
顧客情報や品目を一度登録してしまえば、あとは数クリックで美しい請求書が完成します。毎回ゼロから作成する必要はもうありません。さらに、作成した請求書はPDFでダウンロードしたり、そのままメールで送付したり、有料の郵送代行サービスを利用したりと、発送作業も驚くほどスムーズになります。 - メリット2: 入金管理や催促の作業を自動化できる
多くのツールでは、どの請求書が入金済みで、どれが未入金なのかを一覧で管理できます。会計ソフトと連携すれば、銀行口座の入金データを元に自動で消込作業を行ってくれることも。支払期日が近づいた顧客へのリマインドメールや、期日を過ぎた際の催促メールを自動(または半自動)で送る機能もあり、入金管理のストレスから解放されます。 - メリット3: プロフェッショナルな印象と信頼性を高められる
ツールに用意されているデザインテンプレートを使えば、誰でも簡単に統一感のあるプロフェッショナルな請求書を作成できます。ロゴや社印を設定することも可能で、お客様にしっかりとした企業であるという信頼感を与えることができます。手作りのフォーマットで起こりがちな、レイアウト崩れや記載項目の不備といった心配もありません。 - メリット4: インボイス制度などの法改正にスムーズに対応できる
2023年10月から始まったインボイス制度への対応は、多くの事業者にとって頭の痛い問題でした。しかし、クラウド型の請求書作成ツールなら、ベンダー側で制度に対応したフォーマットを用意してくれるため、ユーザーは必要な情報を設定するだけで簡単に対処できます。今後も起こりうる法改正に対して、自力で情報収集して対応する手間が省けるのは大きな安心材料です。
いかがでしょうか?
これらのメリットは、あなたが請求書業務にかけていた時間を、本来集中すべき商品開発や顧客対応といったコア業務に振り分けることを可能にします。
それは、ビジネスの成長を加速させるための、非常に価値のある「投資」と言えるのではないでしょうか。
請求書作成ツールの主な種類と特徴
請求書作成ツールと一言で言っても、実はいくつかのタイプがあります。
大きく分けると、会計ソフトの機能の一部として提供されている「一体型」と、請求書作成そのものに特化した「特化型」の2種類です。
どちらが良い・悪いというわけではなく、あなたのビジネスの状況や、どこまでの業務を効率化したいかによって、最適な選択は変わってきます。
「一体型」は経理業務全体をシームレスに繋げたい場合に強力な選択肢となり、「特化型」はまず請求書周りだけをピンポイントで解決したい場合に手軽です。
それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合ったツールを選ぶことが、導入成功の鍵となります。
まずはこの2つのタイプの違いを把握して、ツール選びの第一歩としましょう。
【徹底比較】スモールビジネス向け請求書作成ツール3選
さて、ここからは具体的におすすめの請求書作成ツールを3つご紹介します。
今回は、会計ソフト一体型の代表として「freee請求書(freee会計)」と「マネーフォワード クラウド請求書」、そして請求書作成特化型の代表として「Misoca(ミソカ)」をピックアップしました。
これらのツールを比較検討する際には、ただ料金の安さだけで選ぶのではなく、「誰向けのツールか」「会計ソフトとの連携はどうか」「どんな機能が充実しているか」といった多角的な視点を持つことが大切です。
これからお見せする比較表は、そんなあなたのツール選びの「地図」となるものです。
各ツールの強みや特徴を把握し、あなたのビジネスという船をどの港に進めるべきか、じっくり考えてみてくださいね。
| 比較ポイント | freee請求書 (freee会計) | Misoca (ミソカ) | マネーフォワード クラウド請求書 |
|---|---|---|---|
| タイプ | 会計ソフト一体型 | 請求書作成特化型 | 会計ソフト連携型(独立サービス) |
| ターゲット | 経理初心者、個人事業主、小規模法人 | 個人事業主、フリーランス、小規模法人 | 個人事業主、中小企業 |
| 料金(月額/税抜) | freee会計の料金に準ずる 980円(税別)・年払いプラン~ |
無料プランあり 有料プラン: 733円(税別)・年払いプラン~ |
MFクラウド請求書の料金に準ずる (無料プランあり、有料プラン: 900円(税別)・年払いプラン~) |
| 主な機能 | 見積/納品/請求書作成、定期発行、入金管理、郵送代行、インボイス対応 | 見積/納品/請求書作成、自動作成予約、郵送代行、スマホアプリ、インボイス対応 | 見積/納品/請求書作成、定期発行、郵送代行、豊富なテンプレート、インボイス対応 |
| 会計ソフト連携 | freee会計と完全一体化。作成した請求書は自動で売上計上・消込。 | 弥生会計、弥生会計オンラインと強力連携。freee、MFクラウドとも連携可能(CSV)。 | MFクラウド会計とシームレス連携。他社ソフトとも連携可能(CSV)。 |
| おすすめな人 | 経理全体をシンプルにしたい人。簿記の知識に自信がない人。 | まずは請求書業務だけ効率化したい人。弥生会計ユーザー。無料で始めたい人。 | MFクラウドシリーズで業務を統一したい人。請求書のデザインや機能を細かく設定したい人。 |
※2025年9月5日調べ(価格、条件は改定されることがありますので、詳細は各サイトをご覧ください)
この表から、各ツールの立ち位置の違いが見えてきませんか?
freeeは「シンプルさと一体感」、Misocaは「手軽さと特化」、そしてマネーフォワードは「機能の豊富さと連携の柔軟性」がキーワードになりそうです。
例えば、あなたが「経理のことは全部まとめて楽にしたい!」と考えているならfreeeやマネーフォワードが候補になりますし、「まずは請求書発行の手間だけをなくしたい」というスタートならMisocaがぴったりかもしれません。
この地図を元に、それぞれのツールの詳細を見ていきましょう。
【会計連携で経理を丸ごと効率化】freee請求書(freee会計内)
freeeの最大の特徴は、何と言っても会計ソフトと請求書機能が完全に一体化している点です。
これは、「請求書を作成したら、その情報が自動的に会計帳簿の売上として記録される」ということを意味します。
さらに、銀行口座を連携させておけば、お客様からの入金があった際にその請求書と自動で紐づけてくれる「消込」作業まで行ってくれるんです。
これにより、請求書発行から売上計上、入金管理までの一連の流れが驚くほどスムーズになります。
簿記の専門用語を極力使わない直感的な操作画面も、経理業務に苦手意識がある方には心強い味方。
「請求書業務だけでなく、面倒な経理作業全体を、できるだけシンプルに、まるっと効率化したい」と考えている個人事業主や小規模法人のオーナーさんには、特におすすめの選択肢と言えるでしょう。
【請求業務に特化・シンプル操作】Misoca(ミソカ)
Misocaは、会計ソフトで有名な弥生が提供する、請求書作成業務に特化したクラウドサービスです。
その魅力は、何と言っても「シンプルさ」と「手軽さ」。
請求書の作成・発行というコアな機能に絞り込まれているため、多機能すぎて使いこなせないという心配がありません。
それでいて、見積書から納品書、請求書への変換や、毎月自動で請求書を作成する予約機能など、業務効率化に必要な機能はしっかりと押さえています。
また、月に5通までなら無料で請求書を作成できるプランがあるので、「まずはツールを試してみたい」「請求書の発行枚数はそれほど多くない」という方でも気軽に始められます。
もちろん、弥生会計との連携は非常にスムーズですが、他の会計ソフトを使っている場合でもCSVファイルでデータを出力できるので安心。
まずは請求書周りのストレスから解放されたい、というスモールビジネスオーナーさんにとって、最初の一歩として最適なツールです。
【機能豊富で柔軟な連携】マネーフォワード クラウド請求書
マネーフォワード クラウド請求書は、会計ソフト本体とは独立したサービスとして提供されていますが、マネーフォワード クラウド会計との連携は非常にシームレスです。
独立している分、請求書作成に特化した豊富な機能が魅力。
例えば、多彩なデザインテンプレートから自社のイメージに合ったものを選んだり、送付状を添付したりと、細かなカスタマイズが可能です。
また、マネーフォワード クラウドシリーズには、給与計算や経費精算など、バックオフィス業務を幅広くカバーするサービスが揃っています。
そのため、「将来的に請求書業務だけでなく、他のバックオフィス業務も同じプラットフォームで管理していきたい」と考えている方には、非常に強力な選択肢となります。
ある程度経理の知識があり、自分の業務に合わせて柔軟に設定をカスタマイズしたい、という方にも満足度の高いツールと言えるでしょう。
失敗しない!あなたのビジネスに合った請求書作成ツールの選び方
3つの魅力的なツールをご紹介しましたが、「じゃあ、結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
大丈夫です。
ここからは、あなたのビジネスの状況に合わせて、最適なツールを見つけるための具体的な「選び方のステップ」を解説します。
この4つのステップに沿って考えていけば、きっとあなたにぴったりのパートナーが見つかるはずです。
一緒に、失敗しないツール選びの旅を進めましょう。
Step1: あなたの事業フェーズで選ぶ(個人事業主?法人?)
まず考えるべきは、あなたのビジネスの現在の「かたち」です。
個人事業主・フリーランスとして活動しているのか、それとも法人として事業を運営しているのかによって、求める機能や必要な会計処理のレベルが変わってきます。
例えば、個人事業主としてスタートしたばかりで、まずはコストを抑えたいという場合は、無料で始められるMisocaや、各ツールの無料プランが魅力的です。
一方、法人として設立した、あるいは今後法人化を考えている場合は、日々の取引を正確に記帳し、決算書を作成する必要があります。
そのため、請求書作成機能だけでなく、会計ソフトとしての機能が充実しているfreee会計やマネーフォワード クラウド会計を、請求書機能とセットで導入するのが賢明な選択と言えるでしょう。
あなたの今の立ち位置と、少し先の未来を見据えて選ぶことが大切です。
Step2: 請求書発行の頻度とボリュームで選ぶ
次に、あなたが月にどれくらいの請求書を発行するかを考えてみましょう。
発行する請求書の枚数や種類によって、ツールのコストパフォーマンスや必要な機能が変わってきます。
例えば、月に数枚しか請求書を発行しないのであれば、Misocaの無料プラン(月5通まで)やマネーフォワード クラウド請求書の無料プラン(月3通まで)で十分かもしれません。
逆に、毎月数十枚以上の請求書を発行するビジネスであれば、有料プランへの加入が前提となります。
また、もしあなたが月額制のコンサルティングや保守サービスのように、毎月同じ相手に同じ金額を請求する「定期発行」の業務があるなら、この定期発行(または自動作成予約)機能が使いやすいツールを選ぶと、業務が劇的に楽になります。
自分の業務フローを振り返り、ボリュームとパターンに合ったツールを選びましょう。
Step3: 会計ソフトとの連携で選ぶ
請求書作成ツールを選ぶ上で、会計ソフトとの連携は非常に重要なポイントです。
なぜなら、請求書を発行するということは、ビジネスの「売上」が発生したということ。
その売上データを会計ソフトに再度手入力するのは、二度手間でしかありません。
もしあなたがすでに弥生会計を使っているならMisoca、freee会計を使っているならfreee請求書、MFクラウド会計を使っているならMFクラウド請求書を選ぶのが、最もスムーズで間違いのない選択です。
これから会計ソフトも一緒に導入しようと考えている方は、請求書作成から入金管理、そして確定申告までの一連の流れをトータルで考えて、どのプラットフォームが自分に合っているかを判断するのが良いでしょう。
会計業務全体を効率化したい方は、より広い視点で解説しているこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
請求書作成だけでなく、会計業務やその他のバックオフィス業務全体の効率化について体系的に学びたい方は、こちらの記事がおすすめです。
スモールビジネスを支える様々なツールを網羅的に解説しています。
▶ スモールビジネスにおすすめのツールとサービス一覧|freee・Wix・ChatGPTまで徹底比較!
Step4: インボイス制度への対応で選ぶ
最後に見逃せないのが、インボイス制度への対応です。
もはや、スモールビジネスであってもこの対応は避けて通れません。
今回ご紹介した3つのツールは、いずれもインボイス制度(適格請求書等保存方式)にしっかりと対応しているので、その点では安心です。
具体的には、適格請求書発行事業者の登録番号を設定する機能や、税率ごとに区分した消費税額を正確に計算・表示する機能、端数処理の設定などが備わっています。
ツールを選ぶ際には、これらの設定が自分にとって分かりやすく、簡単に行えるかどうかを無料プランなどで確認してみるのがおすすめです。
法改正に自力で対応するのは大変な労力がかかりますが、クラウドツールを使っていれば、ベンダー側で迅速にアップデートしてくれるという安心感があります。
この「安心」も、ツールが提供してくれる大きな価値の一つなんですよ。
まとめ:請求書業務から解放されて、もっと創造的な仕事へ
ここまで、スモールビジネス向けの請求書作成ツールについて、様々な角度からお話ししてきました。
Excelでの手作業に潜むリスクから、ツールがもたらす大きなメリット、そして具体的なツールの比較と選び方のステップまで、たくさんの情報をお届けしました。
大切なのは、請求書作成ツールは単なる「時短ツール」ではなく、あなたの貴重な時間を生み出し、ビジネスの信頼性を高め、心の余裕をもたらしてくれる「戦略的投資」であると考えることです。
請求書業務に追われる時間がなくなれば、その時間で新しい商品のアイデアを練ったり、大切なお客様とのコミュニケーションを深めたり、あるいは、少し早く仕事を切り上げて自分のための時間に使ったりすることもできます。
今回ご紹介したツールは、どれも無料プランや無料お試し期間が用意されています。
「百聞は一見に如かず」です。
この記事を読み終えたら、ぜひ、一番気になったツールを一つ、実際に触ってみてください。
きっと、「こんなに簡単だったんだ!」という感動が、あなたを待っているはずです。
その小さな一歩が、あなたのビジネスを、そしてあなたの働き方を、より豊かで創造的なものに変えていくきっかけになることを、心から願っています。

