
「英検2級の実力しかない私が、20年以上英語教育に携わってきた話」
インターナショナル幼稚園編の登場人物
幼児教育を学んだばかりの20歳の新人教諭が就職したのは、開園したばかりのインターナショナル幼稚園でした。
日本人の新人教諭、経営を担う理事長、外国人の先生たち。育ってきた環境も、言葉も、仕事に対する考え方も違う人たちが集まった職場で、さまざまな出来事が起こります。
このページでは、「英検2級の実力しかない私が、20年以上英語教育に携わってきた話」のインターナショナル幼稚園編に登場する主な人物を紹介します。本編を読む前の予習としてはもちろん、「この人は誰だった?」と迷ったときの人物一覧としてもお使いください。
この物語は、主人公・高山杏の体験をもとに構成したフィクションです。30年以上前の出来事をベースとしているため、当時の社会状況、働き方、保育環境、価値観などには現在と異なる部分があります。
物語を最初から読みたい方は、インターナショナル幼稚園編 STORY 01からどうぞ。

主人公|高山 杏(たかやま あん)
20歳。幼児教育専門の短大を卒業し、インターナショナル幼稚園へ就職した新人教諭。
幼い頃から幼稚園の先生になることを夢見て、幼児教育を学んできました。しかし、就職した園は開園したばかり。幼児教育を専門的に学んだスタッフは、社会人1年目の杏だけという状況から物語が始まります。
公務員の父、専業主婦の母、高校生の妹との4人家族。趣味は切手収集、特技はピアノ。運動はあまり得意ではありません。負けず嫌いで責任感が強く、任された仕事にはとことん向き合う性格です。
黄色い自転車と黒い軽自動車が愛車。英語力に自信があるわけではない杏が、外国人スタッフとの仕事を通じて悩み、失敗しながら成長していきます。
高山杏がなぜインターナショナル幼稚園を選び、その後20年以上英語教育に携わることになったのかは、「好き」を仕事にするまでのプロフィールで紹介しています。
幼稚園の経営・運営に関わる人たち
理事長|田村 俊夫
40代半ば。私立大学の経済学部を卒業した後、飲食店を経営。学生時代に結婚し、息子はオーストラリアへ留学しています。
インターナショナル幼稚園の経営を担う人物で、行動力と自己アピールの強さが特徴。新しい教育や話題性のある企画にも積極的ですが、保育の現場を担当する杏とは考え方がぶつかることも少なくありません。
物語の中では、「経営者の考え」と「現場の事情」の違いを象徴する存在でもあります。
理事長の妻|田村 百合
理事長とは学生時代からの同級生。実父は実業家で、当時流行していた華やかなファッションを好みます。
一見すると杏とはまったく違う世界に生きているように見えますが、園で奮闘する杏を気にかけてくれる数少ない理解者の一人です。
理事長の姪|川藤 千春
地元で知られる私立短大の英文科に通う学生。両親は料亭を経営しています。海外旅行が好きで、BMWに乗ることが夢という、当時としては少し華やかな感覚を持つ女性です。
バスの運転手|坂田 一茂
60代前半。定年退職後に必要な免許を取得し、園バスの運転手として働いています。娘2人はすでに独立し、妻と2人暮らし。
口数は多くありませんが親切で、手先も器用。慣れない職場で奮闘する杏を、さりげなく支えてくれる存在です。
後の物語では、杏の生活を大きく変える場面でも力を貸してくれます。
園長と外国人の先生たち
インターナショナル幼稚園には、さまざまな国や文化的背景を持つ先生が集まっています。それぞれ保育経験や仕事観が異なるため、杏が「日本の幼稚園では当たり前」と思っていたことが通用しない場面も少なくありません。
園長|アダム・アンダーソン
40代後半。アフリカ出身。有名国立大学の大学院を修了した薬学博士で、母国語・英語・フランス語・日本語を使いこなします。
日本人の妻と5人の子どもを持つ父親でもあり、敬虔なクリスチャン。理事長とは共通の趣味を通じて知り合った友人です。
高い語学力を持つ一方で、幼稚園の現場に常駐しているわけではありません。そのため、現場では杏と外国人先生たちだけで問題に向き合わなければならないこともあります。
ラファエル・ジョンソン|通称:ラフィ
30代後半。今回が初来日。日本人の妻・京子と、バイリンガルの娘がいます。
話す英語は速く、杏にとって聞き取るだけでもひと苦労。感情が表に出やすく、日本の仕事の進め方や慣習に否定的な態度を見せることもあります。
「言葉が通じれば分かり合える」とは限らないことを、杏が最初に実感する相手の一人です。
エリザベス・ジャクソン|通称:ベス
20代前半。カレッジ卒業後、母国で2年間幼稚園教諭として勤務した経験があります。母校で見つけた求人をきっかけに、初めて日本へやってきました。
実家は農場で、3人きょうだいの末っ子。天然パーマとそばかすが印象的な若い先生です。
同じ「幼稚園教諭」であっても、日本と母国では保育の常識が大きく異なります。杏とベスのやり取りを通じて、その違いが浮き彫りになっていきます。
アントニオ・ロペス|通称:トニー
30代前半。子どもの頃からの友人であるアダム園長に勧められて来日しました。国立大学で美術を学び、日本での生活は4年目。簡単な日本語の日常会話もできます。
優しく社交的で、杏とも比較的コミュニケーションを取りやすい人物。一方で、感情の浮き沈みが大きい一面もあります。母国にいる家族へ、給料の一部を仕送りしています。
アンジェラ・富岡|通称:アン
20代半ば。南の島で育った日系アメリカ人。外見からは日本語を話せそうに見えますが、日本語はあまり得意ではありません。
母国では保育の経験があり、敬虔なクリスチャン。声が小さく感情を表に出すことが少ないため、杏にとって気持ちを読み取りにくい相手でもあります。
ジェニファー・スミス|通称:ジェニー
30代前半で、今回が初来日。明るく陽気で、よく笑う先生です。母国では約10年間、幼稚園で働いた経験があります。
細かな作業や几帳面な仕事はあまり得意ではありませんが、そのおおらかさが周囲の空気を変えることも。経験豊富な保育者でありながら、日本とは異なる保育観を持っています。
登場人物を知ると、職場で起こる問題が見えやすくなる
この物語で描かれるのは、単なる「英語ができる・できない」の問題ではありません。
それぞれ異なる背景を持つ登場人物が同じ職場で働くからこそ、杏は数々の壁にぶつかります。
たとえば、開園直後から浮かび上がるのが「外国人先生の契約内容と、日本側が期待する仕事とのズレ」です。詳しくは会議は問題解決の場|議題を事前に伝える重要性で描いています。
また、外国人スタッフだけの会議で書記を任された杏は、自分の英語力と向き合うことになります。その様子はオール英語の会議で議事録を正確につけるには?へ続きます。
物語はここから始まります
幼児教育を学んだばかりの20歳。英語も決して得意とはいえない。それでも、「幼稚園の先生になりたい」という思いで飛び込んだインターナショナル幼稚園。
待っていたのは、想像していた幼稚園生活とはまったく違う毎日でした。
シリーズを初めて読む方は、まずインターナショナル幼稚園編 STORY 01からお読みください。人物関係が分からなくなったときは、いつでもこのページへ戻って確認できます。

なお、高山杏がインターナショナル幼稚園での経験を経て、その後どのように20年以上英語教育に携わっていくことになったのかを先に知りたい方は、英検2級で英語講師は無謀?20年の実録物語から学ぶ「好き」を仕事にするキャリア論もあわせてご覧ください。
