何もしたくない時にホッとハッとできる大人向けの漫画

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大人向けの漫画

漫画は日本を代表するコンテンツです。さまざまなジャンルがあり「こんな漫画あり?」と今まで知らなかった驚きと可笑しみと楽しみが心の底から湧き上がる漫画も少なくありません。本稿では、筆者が読んだ中で、ホッとできてちょっと元気が出てくるような漫画をラインナップしました。「何もしたくない」「まったりしたい」「ちょっと元気になりたい」なんてときにおすすめの漫画です。

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能なき鷹も爪を出す?「無能の鷹」

舞台はコンサル会社で「見た目仕事できる人」と「見た目仕事できない人」のコンビネーションが絶妙のタッチで、のほほんと描かれる作品。主人公の鷹野ツメ子は、バリバリ仕事ができるオーラを全身にまとった女性。

が、しかし・・・鷹野いわく「実は私、難しいことを考えると頭が痛くなってしまうんです・・・」と算数レベルの仕事さえ、放り出してさっさとコーヒーを飲みに行ってしまう。

「難しいことは考えられない」と仕事ができる風にスラっと言ってしまうある種の才女?なんです。仕事ができないけれども、会社には必要人・・・ってどうよ。

主人公の鷹野とコンビを組む鶸田は優秀な人材ながらコミュ障と本人がいうほど対人関係が苦手くん。対して鷹野は「仕事できる」オーラだけで相手を引き入れてしまう特殊技能持ち。

仕事ができるのはいいけれど、仕事がデキなくても気持ちの持ち方でなんとかなるのかもしれないなあ。と思わせてくれる物語です。

確かに仕事ができなくても、なんとなく憎めないという人は世間にいます。そういう人を「憎めない系人材」と呼ぶなら、鷹野は度が過ぎるほどの「呆れ(あきられ)系人材」と言えるでしょう。

結局、デキる人、デキない人にかかわらず何かを突破していることが大切なのかもしれません。突破力は自覚、無自覚にかかわらず、周囲の力をうまく使っちゃうのですね。

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懐かしのセガサターンがうれしい「異世界おじさん」

漫画のジャンルとしてすっかり定着した異世界系。読むのはいいけど、そもそも現世から異世界転生したという設定って、いらないんじゃない? という漫画は数多くあります。「異世界おじさん」は現世から異世界転生し、また元の世界に戻ったという話。

話の軸は異世界時代の思い出をモニタリングするという内容になっています。つまり、物語はあくまで現世が舞台。ただ、おじさんは、異世界で身につけたスキルを持ったまま帰ってきたので、現世でも精霊の力を使って空を飛んだり、火を出したり、といろんなことができます。

例えば、熊本まで空を飛んで5分でいけたりするのですが、その力の使い道は、オークションで落札した物を送料をかけたくないが故に現地引き取りにするため・・・。

その力があれば、結構現世が楽しめるんじゃないかと思うのですが、何せ精神構造が17歳なので、そこまでにはならず。というのも、おじさんはゲームオタクまっさかりの17歳で異世界転生し、その精神年齢のまま彼の地で過ごし、戻ってきたからなのです。

異世界転生コメディですが、シリアスに生きた異世界でのできごとを現在の視点でみたらコメディっぽいという、ある意味、興味深い設定なのです。懐かしのセガサターンの話も出てくるので40代以上にいいかもしれないですね。

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「町田くんの世界」は「愛され方ってこうだよね」の共感がある

なんの取り柄もない、というか、勉強も運動も苦手な高校生男子の町田くんが主人公。とにかく自然体過ぎる町田くんは、それゆえにクラスでも一目置かれるという不思議なキャラクターでもあるのです。映画にもなったので、このタイトルは知っている人も多いでしょう。

物語は、町田くん一家の朝食シーンからはじまります。弟妹の面倒をきびきびとみて、長男として接する町田くん。そのコマだけをみるとなんだかとても優秀な人のように思えるのですが、そうでもありません。アナログ人間で、スマホが使えず、抜き打ちテストの結果は38点、50メートル走は12秒台・・・本人も見掛け倒しを自認しています。

ただ、ひたすら真面目、素直、そして臆面もなく親切。だれかれ構わず、気にかけることができる人なんです。つまり、人を愛し、愛されるというとてつもない才を持っているのが町田くんです。

ある意味、この漫画は幸せのなり方を教授してくれると言えるでしょう。作者である安藤ゆきは「地図にない場所」という漫画も発表しています。ちょっと落ちこぼれ気味の中学生1年生と元世界的なバレリーナが、地図にないある場所を探すというストーリーで、こちらも秀逸です。

「戦国小町 苦労譚」と「アシガール」

女子高生が戦国時代へ行ったならどうなる?という設定の二つの漫画が「戦国小町 苦労譚」と「アシガール」です。戦国小町は連載中でアシガールは完結しています。

戦国小町は、農業高校に通う女子高生が突然タイムリープして戦国時代へ。そしていきなり織田信長との出会いからストーリーが始まります。

主人公の静子は、織田信長からある村の農業生産向上の命を受け、その村の村長になってしまいます。ともあれ、静子は農業高校で学んだ知識と持ち合わせていた作物のタネを使って、村の農業改革に取り掛かります。

農業高校の女子高生というのがミソで、村の農業改革に乗り出します。そして、難題を次々と解決してゆくのです。主人公静子は必死ながらも何となく漫画のトーンは激するものではなく理知的な感じです。

ある種の出世物語なのですが、ミッションを次々をクリアしてゆく静子が痛快です。

「アシガール」は、天才の弟が発明したタイムマシンをうっかり起動させてしまい戦国時代へ迷い込むというストーリー。王道ラブコメの戦国版と現代版を交差させながらストーリーが進みます。

NHKでテレビドラマにもなり「アシガール DVD BOX」が発売されています。

物語のキモは若君と主人公のラブコメ要素ではあるのですが、弟君が発明したさまざまなアイテムを戦国時代に持ち込み、危ない場面を切り抜けるところもなんとも面白いのです。

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炎上するもなんとなく読んでしまう「あおいさん延長お願いします」

風俗嬢とグルメマンガをあわせた「あおいさん延長お願いします」。風俗嬢のあおいさんが、たんたんと食べたいものを食べるストーリー。高級な鰻や中華など、庶民からすれば羨ましい限りだが、まったりとしたテンポで読んでしまう作品。確かに明るすぎ、前向きすぎの演出で「ありえない」と現実と比べてしまうが、そもそもあり得ない世界を表現するのが創作というもの。

しかし、ネット上では物議を醸して炎上騒動が巻き起こった。確かに、いわくはあるだろうけど、おいしそうだけでなく、とにかく主人公が大食い。特大のオムライスをペロリと食べるし、何人前頼んでんだよ!と突っ込みたくなります。確かに風俗嬢という設定でなくてもいいか思いますが、それは、異世界転生の設定でなくてもいいのでは?というのと同じでしょう。

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2014年マンガ大賞受賞の「乙嫁語り」は没入漫画

19世紀の中央アジアの「乙嫁」をキーワードに、厳しい自然の中に生きる人々の生活と文化、時に人間の愚行を織り交ぜた物語を緻密で丁寧な画で描く・・とwikiの説明にあります。

このマンガを読んだのは随分と昔なので詳細は覚えていませんが、ゆったりとした時間を感じることができた作品です。中央アジアの暮らしに関してはイメージさえで持つことができなかったのですが、織物など、作り手の思いや心情が表現されており没入感がとても高い。多文化共生と言われる時代にあって、国々の文化というものを今一度考えさせられます。

マンガを読んで、その舞台に行ってみたいと思うことはよくありますが、中央アジアってどこだろうと地図を広げ行ってみたくなる作品です。

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昭和の父親像が遠くなったと感じる「うさぎドロップ」

祥伝社の雑誌『FEEL YOUNG』で2005年から2012年まで連載された「うさぎドロップ」。累計発行部数は200万部を突破したヒット作品です。映画化され、松山ケンイチが主人公の大吾を演じています。物語は、主人公の大吉が、亡き祖父の隠し子である6歳の少女りんとの出会いから始まります。

独身男性が6歳の子供を育てる気になるか?と思うものですが、読み進めると、大吉を応援したくなります。子育てに関しては、リアルな部分も描かれていて、今の時代の子育て中のパパなら共感できるところがいっぱいあるのではないでしょうか。一気に読んでも疲れない名作のひとつでしょう。

子育ては、自分を犠牲にするという視点が世の中にはあります。子供が小さいと(ほんとによく病気にかかる)飲みにいけないどころか自分の時間がとれないとか、好きなように使っていたお金がつかえなくなるとか、いろいろあります。

主人公の大吉は自分が犠牲になるなってもっと時間が経ってからって考えちゃう人です。実際、子育て中は、そんな考えさえ及ばないほど日々激動です。でも、あっという間でもあるんですね。

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もう笑うしかない「SPY FAMILY」

腕利きスパイと超人的殺し屋、そして人の心が読める子供の超能力者。赤の他人の三人が家族になって、ほんとにドタバタするコメディ。アニメにもなり人気はうなぎ上りの作品です。

超能力少女アーニャの可愛さや変顔、スパイのロイドと暗殺者ヨルのギャップやアクションシーン、さらには、家族愛やほのぼのした日常などが好評です。

また、緩急がしっかりした画力やキャラクターデザインもユニークで、ネットの評判を読むと高く評価されています。

ギャグとシリアスの展開に開きがありすぎて面白くないという人もいるようです。しかし、マンガの世界をどこまで他のクリエイティブと比較するべきなのか?という考えもあるので、まずは読んでみることでしょう。

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