
大学の双方向型授業とオンデマンド授業の違いと求められる力
大学生がオンライン授業を受ける中で、将来の就活や社会人生活に役立つ5つのコミュニケーション能力を詳しく解説します。
現在の大学におけるオンライン授業は、主に「双方向型授業」と「オンデマンド授業」の2つの形式で実施されています。
どちらの授業形態であっても、対面での会話力だけでなく、画面越しやテキスト上で円滑に意思疎通を図るスキルが不可欠です。本記事では、授業を通して実践的に磨ける具体的な能力とポイントを順を追って解説します。
現状をつかんで物事を進める力
オンライン講義では、受講規模やルールに合わせて場の空気を読み、柔軟に行動を選択する観察力が身につきます。

チャットやコメント機能を使う際は、過剰な書き込みを控え、適切なタイミングを見極めることが肝心です。
丁寧な姿勢を見せようと、指示がない場面でむやみに「よろしくお願いします」「ありがとうございます」と連投すると、重要な連絡が流れてしまう原因になります。コメントは、リアクションを求められた際や、質問・意見があるときに絞って活用しましょう。
また、自由に発言できる場面でも、リアクション機能での「挙手」やチャットで合図をしてから話し始めるのがマナーです。同時に発言して声が重なると、聞き取りづらくなり全体の進行を妨げてしまいます。相手の表情や気配が見えにくい環境だからこそ、周囲の状況を冷静に観察して行動する力が養われます。
就活のグループディスカッション選考では、リーダーや書記などの役職に就くこと自体が評価されるわけではありません。周囲への細やかな配慮や、議論の流れを的確に要約する姿勢が重視されます。オンライン授業の段階から場を俯瞰し、自分の立ち位置を把握する習慣をつけておきましょう。
環境を把握する力(音・照明の調整)
オンラインで授業やミーティングに臨む際は、受講場所の環境設定そのものが相手に対する重要な「身だしなみ」となります。

自宅をはじめとする個人の受講環境は、設備や通信状況によって差が出やすい部分です。画面越しであっても、複数人で同じ時間を共有している意識を持ちましょう。受講環境を自ら整える意識を習慣化することで、周囲への影響を予見して場をコントロールする力が自然と身につきます。特に配慮すべき要素は「音」と「明るさ」の2点です。
1. 静かな受講場所を確保して雑音を防ぐ
カフェなどの飲食店やカラオケ店からの受講は、周囲のBGMや話し声がマイクに入り込み、他の受講者や講師の集中を削いでしまうため避けるのが賢明です。
同居する家族の声や生活音が気になる場合は、マイク付きイヤホンの活用に加え、部屋の壁やドアに厚手のカーテンや布をかけるだけでも防音効果が高まります。
2. 表情がはっきりと伝わる照明環境をつくる
カメラをオンにしていても、逆光や部屋の暗さで顔が見えない状態では十分な印象を与えられません。「メラビアンの法則」でも知られるように、コミュニケーションにおいて視覚情報は相手に強い印象を残します。教授やチームのメンバーに誠実な姿勢を伝えるためにも、視認性を高める工夫が必要です。
顔の正面にデスクライトを配置したり、自然光が入る窓の正面に向き直したりして、表情が明るく伝わるアングルを調整してみましょう。
パソコンの基本操作や文書作成の力
講義資料の閲覧やレポート作成、課題提出がデジタル化したことで、実用的なITスキルが必須となっています。

スマートフォンに慣れている一方で、Word・Excel・PowerPointなどのオフィスソフトを効率的に扱えない学生は少なくありません。従来の対面講義では紙の出席票や学内共用PCで事足りていた作業も、現在では個人での高度なデータ管理が求められます。
入社直後からリモート研修やオンライン実務を経験した世代では、PCスキルに不安を抱えたまま社会に出て苦労したという声が多く聞かれました。学生時代に基本操作を怠っていると、業務開始時に大きな負担となります。
今後もテレワークやeラーニングを活用した研修は広く定着していくと考えられます。在学中にタイピング速度や各種ツールの操作手順を習得し、社会人としての強固な土台を作っておきましょう。
相手目線でわかりやすく伝える文章力
対面での会話に比べてテキストでの連絡頻度が増えた環境では、誤解のない簡潔な文章作成スキルが欠かせません。

チャットやメールで意図が正しく伝わらないと、無駄なやり取りが増えてしまいます。相手にストレスを与えずスムーズに意思疎通を図るため、次の3つのポイントを意識しましょう。
1. 一文を短く区切る
× シェイクスピアの表現には、現代英語の慣用句の起源となっているものもいくつかあり、彼が後世に与えた影響は計り知れないといえるでしょう。
◎ シェイクスピアの表現には、現代英語の慣用句の起源となるものがあります。彼が後世に与えた影響は計り知れません。
2. 難解な熟語の連続を避けて平易な言葉を使う
× 配布済の資料を概括後、各自見解を口述頂きます。
◎ 配布した資料に目を通し、それぞれに意見を述べてもらいます。
3. 箇条書きや改行で要点を整理する
× 10月15日(木)14:00-14:30にZoomで打ち合わせをします。URLは後日メールで送ります。テキストを用意しておいてください
◎ 打ち合わせのお知らせ
日時:10月15日(木)14:00-14:30
場所:Zoom(URLは後日メールで送ります)
用意するもの:テキスト
どんな状況下でも主体的に動く行動力
授業のオンライン化や自習時間の増加により、自由な時間をどのように活用するかで学生生活の充実は大きく変わります。
特に履修単位に余裕のある学年では、持て余した時間をただ受動的に過ごすのではなく、個人で新しい取り組みに挑戦する絶好の機会です。
例えば、SNSやブログ(noteやはてなブログなど)での情報発信、Webスキルの習得、アフィリエイトへの挑戦など、自宅のネット環境から始められる活動は数多く存在します。一人での継続が難しければ、友人や仲間を巻き込んでプロジェクトとして進めてみるのも有効な手段です。
就職活動の面接では、「制限のある環境下でどのように時間を過ごし、何に取り組んだか」という主体性を問われるケースが多く見られます。前例のない状況でも自ら考え行動した経験は、社会人としての問題解決力を示す大きな実績になります。
オンライン授業のコミュニケーションに関するよくある質問(FAQ)
オンライン講義の受講やマナーについて、学生から多く寄せられる質問と回答をまとめました。
まとめ
本記事で紹介した5つの力に共通しているのは、「常に相手の目線に立って状況を想像する」という本質です。画面越しで相手の存在を遠く感じやすいオンライン環境だからこそ、細やかな配慮を持って能動的に動く姿勢が周囲との信頼関係を築きます。
□ 実際に講義室にいる気分で臨む
□ 画面に映る自分は、ワイプに映る芸能人
□ 基本的なPC操作は社会人になるための準備
□ 相手にとってわかりやすい文章を
□ 逆境でも自分にできることを考えて行動する
オンライン形式の受講には不便な面もあるかもしれませんが、視点を変えれば社会人必須のデジタルスキルや調整力を磨く絶好のトレーニングの場になります。今の学習環境を前向きに活用し、将来の大きな武器となるスキルを磨いていきましょう。
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