スキルアップの計画と目標は、マーケティング手法で成果を見える化する

社会人のスキルアップ
経営戦略的な方法でスキルアップ
まぽ (S-cait)さんによる写真ACからの写真

はじめに 〜スキルアップにマーケティング手法を取り入れ効率化〜

この記事では、スキルアップの計画と目標設定のために、マーケティング手法の3Cやロードマップを戦略的に用いる方法を解説しています。

「英語をマスターしたい」、「資料づくりを早くしたい」、「上手に話せるようになりたい」などと考えても、何から手をつけていいかわからないもの。また、努力が成果に結びつくのかという不安もあります。自分にとって未知の世界に足を踏み入れるわけですから、それも仕方ないでしょう。

「なるべく無駄なことはしたくないなぁ」と考えながら未知の世界を手探りで進むのは、「マーケティング」もスキルアップも同じです。だからこそ、スキルアップにもマーケティングと同じように「戦略」が必要なのです。経営戦略的な思考に基づき、計画と目的をはっきりさせた効率的なスキルアップに取り組みましょう。

最初に「選択と集中」すべきスキルを考える

自社のリソース(資源)を客観的に把握するのはマーケティングの基本です。限りある経営資源を効率的に利益につなげるようにするためです。

私たちが持つ資源、例えば時間やお金も有限ですから、高めたいスキルを選択し、そこに集中することは、効率的なスキルアップのための最初の一歩といえるでしょう。

では、どのように選択を行えばよいのでしょうか。効果的な手段が、次で紹介するフレームワークです。

「3C」でスキルアップの対象を選択する

3C分析は顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の切り口から、顧客・競合に対する自社の能力を分析するフレームワークです。汎用性が高く、ビジネスの現場で頻繁に活用されるため、ご存知の方もいるかと思います。

3Cをスキルの選択に使用する今回は、顧客に「勤務先(スキルを発揮したい場所)」、競合に「同期や同僚」、自社に「自分」を設定します。

例として、あなたの勤務先が海外での新規事業を計画しているとしましょう。そこであなたは語学を習得しようと考えます。しかし語学には英語や中国語、スペイン語などいろいろあります。それではどの語学を学ぶか迷いが生じてしまいます。そこで、競合として同僚はどうなのかを加えて考えてみます。同僚のAさんは英語が得意です。また、同僚のBさんは中国への留学経験があります。であれば、スペイン語をスキルアップすれば会社から高い評価を得やすいことが自ずと判明します。

もっとも、同僚がすでに習得しているスキルにあえて挑戦してもOKです。ただ、ライバルと差をつけたいなら、発音やリスニング、文法など、AさんやBさんにない得意分野を身につけるようにしましょう。

● 時間などのコストを考慮し、高めたいスキルを選択・集中する
● 「勤務先」「同期や同僚」「自分」の観点から、3C分析を行う

スキルアップ用のロードマップをつくる

経営には短期・中期・長期、それぞれの視点に基づいた計画が欠かせません。長期的な計画とは、最終的なゴールを設定することです。そして、そこにきちんと向かえているのかを確認し、必要であれば軌道修正を加えるための中間ゴールとして設定するのが中期的な目標です。中期的な目標は「マイルストーン」ともいいます。そのマイルストーンの達成に向けて、実際にこれから何をすればいいのか、その道筋をつけるのが短期的な目標です。

そして、それぞれの目標に至るまでの工程を一覧表にしたのもがロードマップです。このロードマップを作成する際は、ひとつ大きな注意点があります。それが次で紹介する「時間」の概念です。

ロードマップには「時間」の概念も盛り込む

時間の概念とは要するに、「いつまでに、この目標を達成する」というタイムリミットのことです。仕事では計画に期限を設けることは、誰もが当たり前に行います。しかし、スキルアップは多くの場合、自分一人で取り組むものですから、期限を設けず計画を立ててしまいがちです。

期限を設けることで、「やらなければいけない」という気持ちが芽生えますし、集中力も増します。また、過去を振り返ったときに、同じ時間でどれだけ自分がスキルアップできたのか、成長率の比較も行いやすくなります。つまり、自分の成長を「見える化」できるのです。見える化によって成長を実感できると、語学など習得に時間がかかるスキルの場合は特にモチベーションにつながるでしょう。

● ロードマップ作成時は目標ごとに期限を設定する
● 期限を設定すると、時間軸による自己成長の比較=成長の見える化ができる
● 成長の見える化は、スキルアップのモチベーションを高めてくれる

スキルアップにマーケティングトレースを適用する

「選択や集中」に「ロードマップ作成」は、スキルアップを実践する前の下準備の話でした。ここからは、効率的なスキルアップの実践方法について説明します。

まず紹介するのが、マーケティングトレースの手法です。マーケティングトレースとは、優れた経営戦略を模倣することを意味します。

「模倣は良くないのでは?」と思うかもしれません。確かに、自分に合ったやり方は自分にしかわからないと考えがちです。しかし、世界の生産業に影響を与えたトヨタのジャスト・イン・タイム生産方式も、アメリカ式の大量生産を模倣し、その中で改善点を見つけたことで誕生したのです。その道の専門家や先輩の方法を真似して、そこから自分に合った方法を見つけるほうが、0から1を生み出すより効率的といえるでしょう。

● 優れた方法も、先人の方法を模倣することで誕生する
● 誰かを真似て、そこから自分に合った方法を見つけるほうが、0から始めるより効率的

感覚重視のマーケティング手法をスキルアップにも取り入れる

人間は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚を備えています。それら5感を刺激して販売促進を行うのが、感覚重視のマーケティングです。スーパーでの試食はその代表です。視覚だけでなく、嗅覚や味覚、ジュージューとウインナーを焼く音で聴覚までも刺激して、「夕飯のおかずにもう一品」と販売するわけです。

5感を刺激することで、視覚で伝えるより顧客の印象に残りやすくなる効果があります。読書でも、電子書籍より実際の書籍で読んだほうが心に残りやすいと感じませんか。それも本の手触りという触覚が刺激されているからだと思います。

スキルアップでも5感を使った勉強をすることがおすすめです。資料づくりのスキルなら、参考書を読みながら実際にパワーポイントで作成してみる。話術の上達なら実際に家族や友人に覚えたテクニックを実践してみるなどしてみましょう。テキストや参考書の内容を頭に詰め込むだけよりも早くスキルが定着しますよ。

● 5感を刺激されると、記憶や印象に残りやすくなる
● テキストを読んだことをすぐに実践することで、スキルの定着も早くなる

本記事のまとめ

今回は経営戦略的な考えに基づいた、効率的なスキルアップ方法を説明しました。3Cやロードマップ作成の方法は、基本的な紹介にとどめています。自分に合った形に応用させるのもよいでしょう。

●スキルアップでは選択と集中が大事
●3C分析などのフレームワークでスキルアップの優先順位を決める
●ロードマップを作成してスキルアップに努める
●マーケティングトレースで先人の知恵を活用する
●五感を使ってスキルアップの学習を行う

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