
はじめに〜Webライターが知るべきタイトルの付け方とは〜
オウンドメディアの記事やブログのタイトルをつけるときにキーワードだけを考えていませんか? いくら検索順位が上がってもクリックされなければ意味はありません。「グーグルサーチコンソールで表示回数が多いのにクリックされない」「見出しのつけ方がよくわからない」そんなWebライターやWebマーケッターが知っておきたい記事タイトル(見出し)の形式をまとめました。
なぜタイトルが重要なのか?

ブログやオウンドメディアの記事は、想定する読者が、最初にタイトルを目にしてその記事を読むかどうかを決めます。読者はタイトルをみて記事の内容を想像してクリックします。
つまりタイトルには読者が求めている解答を示す必要があるのです。「このブログの記事を読んだら、私が抱えている悩みを解決できるかも!」「この記事には、私が知りたいことが書いてあるに違いない!」そう期待してクリックするので、タイトルが重要になります。そして本文とタイトルは一致することが大原則です。
タイトルの基本は、エモーショナルワードをプラスすること
ブログや記事でタイトルの付け方で「よくわからない」「なんとなくキーワードを使っている」など、明確な指針を持っていない場合、良質な記事でも検索順位が上がらないことがあります。タイトルの基本となる形式はキーワードを立たせるための心理学的なエモーショナルワードをプラスすることです。
キーワード+エモーショナルワード(お悩み解決やベネフィット)

エモーショナルワードとは、読んだ人が心を動かす言葉です。エモーショナルワードとは、動機や発見といってもいいかもしれません。ただし、エモいという言葉のように何かわからないけれど印象的な言葉とは違います。具体的に意味のわかる言葉です。わかりやすいのが、お悩み解決やベネフィット(利益)です。
キーワード+エモーショナルワードを決めたら必要に応じて、WHO(ターゲット像)、WHAT(何を)、HOW(どのようにして解決するか)、HOW MUCH(数量)などを考慮してつくります。
それらの要素をどう表現するのか? ということが大きなポイントになります。次の項目では、キーワードにベネフィットをプラスした例で紹介します。×をつけているのが今一歩足りない見出しです。キーワードは青色マーカー、ベネフィットは赤色マーカー、HOWなどの+要因を黄色マーカーで記してします。
●ターゲットを明確にして訴求する+ベネフィット
× カサカサ肌でお悩みの方に
→カサカサ肌でお悩みの方に1週間で変化を実感いただけます。
× あと-5kgを目指すためのダイエット
→あと-5kgを目指すためのダイエットを叶える必須アミノ酸とは
× 20代前半で選ぶカードとは
→もう間違えたくない! 20代前半で選ぶカード5選
●疑問形で意外な事実を示すことで関心を誘う+ベネフィット
× 今の収入に満足していますか?
→今の収入に満足していますか? 転職の機会は30代までなのに
×無香料の石鹸がいいと思っていますか?
→体の匂いが残っても、無香料の石鹸がいいと思っていますか?
×ビットコインが儲かる理由を知っていますか?
→ビットコインが儲かる理由を知っていますか? チャンスに前向きな人にだけ教えます。
●リアルな事実(気持ち)を伝えることで共感を狙う+How
×「本当に朝食を変えるだけで1週間で5kg減量できるなんて!」
→朝食をバナナにしただけで「本当に1週間で5kg減量できるなんて!」
×「さかさか肌が1日でツルツル肌になった!」
→あれをやめたら「さかさか肌が1日でツルツル肌になった!」
×「カードを上手に使って彼女ができた!」
→「カードを上手に使って彼女ができた!」それは誰でもできる簡単な方法
●知らなかった気づきを喚起させることで動機づけする+ベネフィット
×あなたがモテないのは5kg体重が多いから
→あなたがモテないのは5kg体重が多いから もし7Kgの減量したら?
×ツルツル肌にして化粧代を節約
→ツルツル肌にして化粧代を節約する簡単な方法があります
×カードを使うとお金が貯まる
→カードを使うとお金が貯まる、とっておきのカード選びとは
●数字を使って効果を伝えることで共感を呼ぶ+WHO
×5kg痩せると毎月1万円貯蓄できる理由
→50代から覚えておきたい5kg痩せると毎月1万円貯蓄できる理由
×角質の80%を正常にする方法とは
→お肌のお手入れで毎月1万円以上使っている人が、角質の80%を正常にする方法とは
×25歳の50%が選ぶカードとは
→25歳で毎月5万円以上使っている人の50%が選ぶカードとは
●不安や恐怖を伝えることで関心を呼び込む+What
×5kg痩せないと病気リスクが150%になる年齢とは
→知らないとこの先ヤバイ! 5kg痩せないと病気リスクが150%になる年齢とは
×カサカサ肌は2年でくすみに変わる
→カサカサ肌は2年でくすみに変わる 対策は急いで!
×カード破産する使い方とは
→カード破産する使い方とは チェックリストであなたを判定
●方法論として伝えることで興味を喚起させる+WHAT
×あと5kg体重を減らす毎日の習慣とは
→知らなくていいですか? あと5kg体重を減らす毎日の習慣とは
×カサカサ肌を5秒で回復する方法とは
→飲むだけでカサカサ肌を5秒で回復する方法とは
×カードを使ってお得な商品を得る方法
→2分でわかるカードを使ってお得な商品を得る方法
●意外性の組み合わせで興味を誘う+HOW MUCH
×好きなものを食べて5kg痩せる
→好きなものを食べて5kg痩せるために、1週間続けるある習慣とは
×カサカサ肌は塗るより飲むで治す
→3日で効果が実感できる「カサカサ肌は塗るより飲むで治す」こと
×カードを作れば、現金が増える
→50名限定の講座「カードを作れば、現金が増える」
セールスレターの世界でよく使われるタイトル

●ピアノコピーといわれる定番のコピー
私がピアノの前に座るとみんながドッと笑った。でも弾き始めると・・・
コピーライター、ジョン・ケープルズが書いた音楽学校の通信講座に勧誘するための広告コピー。これを雛形に応用するコピーをピアノコピーという。落差の大きな事象で意外性をアピールします。
●間違いを指摘することで問題点への関心を高める
あなたがうまく英語を話せないのは、習慣が悪いせいかもしれません。
あなたが金持ちになれないのは定期預金のせいかもしれません。
ダイエットに成功しないのは、食事制限をしているからです。
●恐怖アピールすることで関心を高める
砂糖を余分に5g摂取する生活を20年続けると平均寿命より10年早く死ぬ
今の仕事の半分は20年後になくなることをご存知ですか?
毎日テレビを3時間以上見る人は25年分の人生をムダに過ごす
●疑問をアピールすることで関心を誘う
なぜ私がたった2ヶ月で英語を話せるようになったのか?
思い通りの人生を歩めない理由を知りたくないですか?
今の仕事でどれくらいの賃金が見込めますか。
●禁止を訴求する(カリギュラ効果)で逆に興味を呼ぶ
お金が余っている人は、この記事を読まないでください
高学歴の人はこの記事を読まないでください
幸せな人はこの記事を読む必要はありません。
●結果を伏せることで関心を高める(ザイガニック効果・・・余白効果)
お米を食べずに3ヶ月過ごした結果・・・
宝くじで1億円当たったけれど・・・
キレイな女性と結婚した男の運命は・・・
●NG使用(プロススペクト理論、人は得ることより失うことを恐怖する)
カサカサ肌の人がNGな食品5つ
貯金をするな!今の時代は確実に資産が減るから
一流企業に就職してはいけない理由
●教授方法を暗喩することで問題点の気づきを起こす
税金で損をしない方法を教えてください。
クラスでいちばんのイケメンを振り向かせる方法を教えてください。
40台の住まい、賃貸と購入のどちらが得かご教授願います。
まとめ
見出しは、キーワードだけでは十分とはいえません。心理学的にも人をひきつける魅力がフレーズには必要だからです。そして人が引きつけられるフレーズは定番があり、それを応用することで訴求効果の高い見出しとなります。
下の記事は、セールスライティングの基本となるダイレクトレスポンス広告のコピーライティングに関して詳しく説明しています。こちらも是非お読みください。