法学部の選び方〜大学入学前に知っておきたいこと〜

大学生のスキルアップ
  1. はじめに
  2. 法学部のさまざまなハテナを検証
    1. 六法全書を暗記するってホント?
    2. 法学部は弁護士志望ばかりって本当?
    3. テスト勉強が大変って本当?
    4. 法学研究科と法科大学院の違いって?
  3. 法学部の中でも、どの学科を選ぶべき?
    1. 人によっては法律学科以外がおすすめ
  4. どんな法律を学んでみたいのか考える
    1. 実定法学では、具体的に法を論じる
    2. 基礎法学では、抽象的に法を考える
  5. 法学部を選ぶときにチェックしておきたいこと
    1. 興味のある分野を学べるか
    2. 進路や就職実績を確認
    3. 予備試験(司法試験)のデータ
    4. 飛び級や早期卒業で大学院に進む
  6. 法学部のある日本の大学(出典WIki 法学部)
    1. 国立
      1. 「法学部」の名称を有する学部を設置しており、法科大学院を設置している大学
      2. 法科大学院を設置していたことのある、「法学部」の名称を有する学部を設置している大学
      3. 法学を主として専攻できる課程を持ち、法科大学院を設置している大学
      4. 法科大学院を設置していたことのある、法律・政治学を専攻できる課程を持つ大学。
      5. 法律・政治学を専攻できるその他の大学(15大学)。
    2. 公立
      1. 「法学部」という名称を有する学部を設置している大学(3大学)
    3. 私立
      1. 「法学部」という名称を有する学部を設置している大学(77大学)
      2. 「法学部」以外の法学系学部を設置している大学。
  7. まとめ
  8. 大学入学をより確実にするのは自宅学習

はじめに

法学部の選び方

多くの大学に設置されている法学部。「どこの大学も同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、学習内容が似ているからこそ、大学独自のカラーが顕著に表れる学部でもあると言えます。

本記事では法学部卒の筆者が、大学入学前に知っておきたい法学部の選び方を解説します!

法学部のさまざまなハテナを検証

法学部って、常にいろんなウワサが飛び交ってますよね。法学部への進学を視野に入れるにあたって、これらの真偽も気になるところ。1つひとつ検証していきます。

六法全書を暗記するってホント?

六法全書は暗記しない

六法全書の暗記は必要ありません。暗記どころか、六法の持ち込みが許可されているテストもたくさんあります!

法学部の勉強をゲームにたとえてみると、六法に書いてある条文はスキルの発動条件みたいなもの。テストも「この状況でこのスキルは発動するか?」「この状況ならどんなスキルが発動するか?」といった内容が問われます。

国語の読解力に加えて、数学や理科の論理的思考力も大事になるので、法学部は意外と暗記要素が少ないんです。実際に、高校時代は理系だったという人も結構いました。

法学部は弁護士志望ばかりって本当?

法学部は弁護士志望とは限らない

必ずと言っていいほど「弁護士目指してるの?」と聞かれるのは、もはや法学部生の宿命……。もちろん、弁護士や裁判官、検察官などの法曹を目指す人ばかりではありません。

法学部は潰しの利く学部なので、卒業後を4年間でじっくり将来を考えたい人にはおすすめです。公務員や一般企業の法務を目指すならかなりのアドバンテージになりますが、法律を扱わない職業で活躍している人もたくさんいます。

テスト勉強が大変って本当?

法学部はテスト勉強が大変

テスト勉強は文系学部でトップクラスに大変です。大学にもよりますが、法律科目は出席や課題がほとんどないので、テスト一発での成績評価も珍しくありません。さらに論述問題が多く、穴埋めや正誤問題が少ないので、どうしても難易度が高くなってしまいます。

論述問題には部分点があるので、ヤマを外してもなんとかなる点だけはよかったかも……(笑)

法学研究科と法科大学院の違いって?

法学系の大学院には、法学研究科法科大学院がありますが、これら2つは全く違うものです。

法学研究科は専門性を磨き、卒業後は研究者や公務員、企業法務などの道に進みます

一方で、法科大学院はロースクール(LS)とも呼ばれ、司法試験を突破し、法のスペシャリストとして活躍する知識を身につけます

卒業してから大学院に進学する割合は、文系学部だとかなり高いほうではないでしょうか。

法学部の中でも、どの学科を選ぶべき?

法学部にもさまざまな学科があり、学科によって学習内容は全く異なります。

他学部だと必修科目は学科共通ということもありますが、法学部は学科が違うと全く内容が違うので、入学したての頃は「法律学科だけど政治学を履修する」といった分野横断的な学びは難しいかもしれません。

ただし、他学科のゼミで研究活動ができたり、他学科の科目を取りやすくなったりと、年次が上がるにつれて自由度は高まっていきます

人によっては法律学科以外がおすすめ

法学部は法律学科以外にも、政治学科、政治経済学科、国際政治学科、ビジネス法学科、国際関係法学科……など、全国の大学にはさまざまな法学系の学科が設置されています。「政治×経済」や「国際×法学」のように複合的な学びが叶うので、将来の方向転換もしやすいです。

下記に該当するなら、こうした学科を視野に入れるとよいかもしれません。

  • 法律学よりも政治学への関心が強い(政治系の学科)
  • 法律や法学に限らず、幅広い分野を学びたい人
  • 法学部に入りたいが、法律に興味があるわけではないという人

どんな法律を学んでみたいのか考える

いきなりですが、法学には2種類があるって知っていますか?

1つ目は実定法学といい、憲法や民法、刑法など「ザ・法律」という分野が該当します。
2つ目の基礎法学は、法哲学や法史学、比較法学など。恐らく聞き慣れないものばかりですよね。

それぞれについて噛み砕いて解説していきます。

実定法学では、具体的に法を論じる

さまざまな分野で生じる紛争に対し、法律を解釈したり、実際の判例を研究したりして、具体的な解決方法を示すのが実定法学です。ここでは実定法学の中でも、よく耳にするであろう六法を簡単に紹介しておきます。

  • 憲法(国民の権利・自由を守るもので、法律や法律を使うときの基本ルール)
  • 民法(いろんな場面で発生する、個人の権利や義務を規定)
  • 刑法(犯罪とその刑罰)
  • 商法(商売をするときの決まりごと)
  • 民事訴訟法(個人間の利害トラブルを解決するための手続き方法)
  • 刑事訴訟法(事件の捜査から訴訟、裁判、判決までの手続き方法)

実際はもっと細分化されますが、ざっとこんな感じです。他には行政法や労働法、国際法、知的財産法なども実定法学に含まれます。

基礎法学では、抽象的に法を考える

基礎法学では「法とは何か?」「なんで法が必要なの?」「法と社会・国家ってどんな関係?」などの抽象的な問いを、哲学や歴史学、社会学、国際学など、さまざまな視点を交えて考察していきます。

  • 法哲学(法律学×哲学)
  • 法史学(法律学×歴史学)
  • 法社会学(法律学×社会学)
  • 比較法学(アメリカ法・イギリス法など)

じっくりと物事を考えるのが好きな人にとっては、とても楽しめる分野だと思います。筆者自身も日本法制史といって、歴史上の法制度や法現象を研究するゼミに所属していました。

法学部を選ぶときにチェックしておきたいこと

興味のある分野を学べるか

先ほど少し触れましたが、ゼミというのは1つの分野を専門的に学ぶことができる場です。

「どんな法律を、どのように学びたいか考えておくべき」とお伝えしたのは、法律学科を目指す人に限った話ではありません。ニッチな分野になると、ゼミどころか科目自体が存在しないこともありえます。

大学選びの主な指標になるのは偏差値ですが、自身が視野に入れている大学で学びたいことを学べるのか、調べておくことも大事です。

ゼミでは専門性を磨くことができるので、目指す進路があるのなら、必要な知識を高める場として活用することもできます。公務員志望なら憲法や行政法、企業法務志望なら労働法や知的財産法などのゼミが充実しているのかもチェックしておくとよいでしょう。

進路や就職実績を確認

将来やりたいことがわからなくても、就活で潰しが利くのが法学部の魅力。だからこそ、一度は就職実績に目を通しておくことをおすすめします!

パンフレットやウェブサイトを見ると、ズラーッと並ぶ有名企業に圧倒されますが、注目すべきは業種ごとの比率です。ここにはその大学の、就職における強みが映し出されるからです。

公務員の比率が高ければ「憲法や行政法がわかりやすい」「公務員講座がある」「専門学校と連携している」などの要因があるかもしれません。また、大学院進学者や海外進学者の数が多ければ、法曹や法務、国際ビジネスをねらえるほど質の高い教育が行われているとも考えられます。

予備試験(司法試験)のデータ

弁護士や裁判官、検察官などの法曹になるには、司法試験に合格しなければなりません。司法試験にも受験資格があり、法科大学院を卒業するというのもその1つです。

しかし、司法試験には予備試験という制度があり、これをクリアすれば、法科大学院を卒業せずとも司法試験を受けることができます。「一刻も早く法曹になりたい」と考える人は、大学ごとの予備試験の合格者数や合格率も参考にしてみてください。

飛び級や早期卒業で大学院に進む

法学部は早期卒業制度が、法学部の大学院(法学研究科や法科大学院)には飛び入学制度が置かれていることがあります。

学部で一定の成績を収めていれば3年での卒業が可能になり、最短5年で大学院まで卒業できます。ハイレベルな学びを求める人は、こうした早期卒業制度があるのかもチェックしておきましょう。

法学部のある日本の大学(出典WIki 法学部)

国立

「法学部」の名称を有する学部を設置しており、法科大学院を設置している大学

法科大学院を設置していたことのある、「法学部」の名称を有する学部を設置している大学

法学を主として専攻できる課程を持ち、法科大学院を設置している大学

  • 筑波大学 – 社会・国際学群 – 社会学類 – 法学主専攻
  • 千葉大学 – 法政経学部 – 法政経学科
  • 金沢大学 – 人間社会学域 – 法学類
  • 琉球大学 – 法文学部 – 総合社会システム学科 – 法学専攻課程

法科大学院を設置していたことのある、法律・政治学を専攻できる課程を持つ大学。

法律・政治学を専攻できるその他の大学(15大学)。

  • 小樽商科大学 – 商学部 – 企業法学科
  • 弘前大学 – 人文学部 – 現代社会課程 – 経済法律コース
  • 岩手大学 – 人文社会科学部 法学・経済課程 – 法学コース
  • 山形大学 – 人文学部 法経政策学科 – 法律コース
  • 福島大学 – 人文社会学群 – 行政政策学類 – 法学専攻
  • 茨城大学 – 人文学部 – 社会科学科 – 法律・行政コース
  • 埼玉大学 – 経済学部 – メジャー 公共政策と法
  • 富山大学 – 経済学部 – 経営法学科
  • 三重大学 – 人文学部 – 法律経済学科 – 法政コース
  • 滋賀大学 – 経済学部 – 社会システム学科 – 法システム講座
  • 和歌山大学 – 経済学部 – 市場環境学科 – システム法コース
  • 山口大学 – 経済学部 – 経済法学科
  • 徳島大学 – 総合科学部 – 社会創生学科 – 公共政策コース
  • 佐賀大学 – 経済学部 – 経済法学科
  • 長崎大学 – 経済学部 – 総合経済学科 – 経済と政策コース(2013年入学生まで「経済と法コース」)

公立

「法学部」という名称を有する学部を設置している大学(3大学)

私立

「法学部」という名称を有する学部を設置している大学(77大学)

北海道・東北 札幌大学 札幌学院大学 北海学園大学 ノースアジア大学 東北学院大学
関東・東京 青山学院大学 亜細亜大学 学習院大学 神奈川大学 関東学院大学
慶應義塾大学 國學院大學 国士舘大学 駒澤大学 上智大学 駿河台大学 成蹊大学
成城大学 清和大学 専修大学 創価大学 大東文化大学 中央大学 中央学院大学 帝京大学
桐蔭横浜大学 東海大学 東京経済大学 東洋大学 獨協大学 日本大学 日本文化大学
白鷗大学 平成国際大学 法政大学 武蔵野大学 明治大学 明治学院大学 山梨学院大学
立教大学 立正大学 流通経済大学 早稲田大学
中部 愛知大学 愛知学院大学 朝日大学 高岡法科大学 中京大学 常葉大学 名古屋学院大学
名古屋経済大学 名城大学 南山大学
近畿 大阪学院大学 大阪経済法科大学 関西大学 関西学院大学 京都学園大学
京都産業大学 京都女子大学 近畿大学 甲南大学 神戸学院大学 摂南大学 帝塚山大学
同志社大学 桃山学院大学 立命館大学 龍谷大学
中国・四国 岡山商科大学 広島修道大学 松山大学
九州・沖縄 沖縄国際大学 九州国際大学 久留米大学 志學館大学 西南学院大学
福岡大学 宮崎産業経営大学

「法学部」以外の法学系学部を設置している大学。

  • 青森中央学院大学 – 経営法学部
  • 東京経済大学 – 現代法学部
  • 日本大学 – 危機管理学部 – 「学士(法学)」の学位が授与される
  • 大阪国際大学 – 法政経学部
  • 大阪工業大学 – 知的財産学部
  • 姫路獨協大学 – 人間社会学群現代法律学類
  • 沖縄大学 – 法経学部

まとめ

法学部で学ぶのはまさに社会の基礎であり、将来どのような道を選んでも、さまざまな場面で必ず役に立ちます。ぜひこの記事を参考に、自分に合う大学を見つけてみてくださいね!

大学入学をより確実にするのは自宅学習

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