心理学部の選び方〜大学入学前に調べておきたいこと〜

スポンサーリンク
心理学部の選び方
心理学でも大学によって学ぶ内容が異なる
スポンサーリンク

はじめに 心理学の専門家になるのか、人生に生かすのか

なんとなく心理学に興味のある人から、真剣に心理学を学びたい人まで、大学への進学で心理学部、または心理学科を選ぶ人の目的は多種多様ではないでしょうか。

かくいう私の場合は、どちらかといえば、前者でありながら、自己肯定感が低いことをなんとかしたいと思い、大学で心理学を学ぶことにしました。

自分の偏差値と学費と相談して決めた大学ではありましたが、そんな選び方でよかったのかな?と疑問に思うことが今もあります。そこで心理学を学ぶにあたってどのようなことを調べれば良いのか記します。

勉強したい心理学のジャンルを知ろう

大切なのは自分が学びたい心理学のジャンルを決めること

心理学といっても様々な専門分野があります。それらは相互に関連しているように見えても、考え方や方法論の違いがある場合も少なくありません。「フロイトやユング」などの「有名な理論を学んでみたい!」と思っても、最新の学説や研究の方が、本当に学びたい内容に近いかもしれません。

そのためには、まず、心理学を俯瞰して見ることがおすすめです。大学へ入学する前に、偏差値だけで進学する大学を決めてしまうと入学後「これは違う!」と感じるととてももったいないからです。

特に心理学を学ぼうとする学生さんはナイーブな方が多く(実感です)、ともすれば講義をサボタージュしてしまいかねないからです。逆に「自分が学びたかったのはこれだ!」と感じれば、時間を忘れて学ぶくらい没頭できます。

心理学に関わる学会の情報を得よう

心理学を学ぼうとするなら、まずは公益社団法人日本心理学会のサイトを見てみましょう。日本の心理学の総本山というべき団体です。この学会では、日本心理学会会員が5名以上所属している大学を紹介しています。

社会には、異端な研究者もいるのですが、まず大学進学にあたっては、学会所属の先生がいる大学を基準として選ぶのがベストです。大学の心理学科でなにが学べるのかもリンク先を通じてみれば一発でわかります。勉強したい心理学のジャンルを知ることが初めの一歩です。

心理学のジャンルとは

大学の心理学部のサイトを見て「ちょっと難しすぎる」なんて方は、まず心理学のジャンルを知っておきましょう。心理学は基礎心理学と応用心理学に分類されます。

この分類方法は、実は、さまざまな考え方があるのです。例えば、基礎心理学としては、以下のような分類方法があります。

●生物(生理)心理学
●発達心理学
●学習心理学
●人格心理学
●社会心理学

しかし、日本基礎心理学会では「感覚,知覚,認知,記憶,学習,動物行動などの基礎的な実験心理学や,歴史,原理,方法など行動やそれを支える心の働き」としており、特定の心理学をこれが基礎だ!と決めているわけではありません。ただ私が学習した範囲では、概ね上記が基礎と言えるものではないかと思います。

応用心理学としては、次のような分野が挙げられます。こちらも決して以下の分野に応用が限られるということではありません。例えば、システム情報科科学、AIなども心理学からのアプローチがありますし、カウンセリングに特化した学びもあるからです。

●臨床心理学
●認知心理学
●教育心理学
●犯罪心理学
●産業心理学
●災害心理学
●スポーツ心理学

私が大学で心理学を学んだ時に、最初に「へぇー」と感心したのは認知心理学です。人が赤い色をなぜ、赤と認識するのか? なんてプロセスを認知心理学で学びました。

AIと心理学の新しい学びもスタート

今、社会で大きな注目を集めているAI(人工知能)に関しても心理学からのアプローチが進んでいます。例えば、2021年の4月には、追手門学院大学の心理学部に「人工知能・認知科学専攻が開設されました。この人工知能・認知科学専攻では、AIに関する研究と人間の知能メカニズムの研究を両立して学ぶことが可能になっています。心理学における理系といった視点でみることができるので、理系学生に開かれた心理学専攻といえるでしょう。取材する機会があり、学生から話を聞くと1年生からAI構築に関わるプログラミングや画像認識、言語処理の授業が受けられ、人の心理面でのアプローチの知識習得を併せると卒業後の進路にも期待が持てます。

タイトルとURLをコピーしました