今、注目される新しい仕事9選!! マイナー人生からメジャー人生へ!!

仕事のスキルアップ
新しい仕事9選
プロフェッショナルな仕事に就
  1. はじめに
  2. 個別に教える、パーソナルチューター
    1. 学びをバックアップする塾や予備校のチューター
    2. 生徒一人ひとりの心に向き合う中学や高校のチューター
    3. キャンパスライフを応援する大学のチューター
    4. 新人を1対1会社や病院のチューター制度
    5. Youtuberという名のチューター
  3. 寄付文化を促進するファンドレイザー
    1. プロフェッショナルのための資格認定制度がある
    2. 非営利団体と支援者との架け橋となる存在
  4. 時代を先駆ける、トラックメイカー
    1. 電子機器を用いた2つの制作方法
    2. インターネットを駆使した自己プロデュース力
  5. コンセプトを考えるコンセプター
    1. 商品の脚本を書くコンセプター
    2. 「想像」が「創造」に帰結する
  6. デジタルキュレーターは情報の料理人
    1. 役立つ情報を的確に選別する
    2. 情報を提供する立場であることを常に意識しなければならない
  7. 会議の進行を仕切るファシリテーター
    1. 話し合いをより良き方向へと促すのが、ファシリテーター
    2. 会議が盛り上がるためのお膳立てスキルを駆使する
    3. 人や意見に偏りなく対応するバランス感覚が必要
  8. 自然の大切さを伝える、インタープリター
    1. 公園や学校、ミュージアムなどさまざまな場でニーズ有り
    2. 知識のインプットとアウトプットの両方が大事
  9. チョコレート菓子のプロ、ショコラティエ
    1. チョコレート菓子づくりに特化したプロフェッショナル
    2. 日本や海外で活躍する女性のショコラティエ
    3. 専門学校で製菓の基礎を学ぶ、プロに弟子入りして修行する
  10. 視力をケアする仕事、オプトメトリスト
    1. ビジョンケアを通じて健やかな暮らしをサポート
    2. メガネやコンタクトの使い方、生活習慣についてアドバイス
    3. 専門学校で学びながら認定眼鏡士を取得する道
  11. おわりに

はじめに

 本原稿では新しい仕事を紹介する。仕事の意欲はあるけれど、やりたい職種がわからない。どんな業種が自分にあっているかわからない。そう感じることはないだろうか。それは、あなたの目線が未来に向いているからかもしれない。

そうであったなら、マイナーなジャンルだけど自分の力でメジャーにする! 自分のやり方で新しいプロの分野を開拓する!そんな気分でチャレンジするのもありではないだろうか?

 特に新しい仕事や携わる人が少ない仕事は、多くの人が、その価値に気付く前にその道のプロになれば、業界での第一人者になれるはず。もちろん、自らが新しい仕事を作るのもありだ。そうすれば、その業界のオーソリティになることができる。

 視野を広げていろいろな職種をみてみよう。求人誌だけにとらわれず、こんな仕事があれば!の発想で考えれば自分にぴったりの仕事が見つかる(創れる)はずだ!!

今回は、そんな今、注目の新しい仕事として活躍の場が期待できるものを9種類ピックアップした。あなたの仕事のヒントにしてほしい。

個別に教える、パーソナルチューター

チューター
色々な仕事があることを知っておこう

 予備校や塾の「チューター制度」は、知っている人が多いかもしれない。実際にはチューターは、予備校や塾に限らず、社会のいろいろな分野で活躍している。

 チューターとは、簡単にいうと個別指導をする人だ。複数の人を一度にまとめて指導する教師(ティーチャー)と違い、チューターは1対1で各自をサポートする。

 だから、「個人の」を意味するパーソナルを付け、パーソナルチューターとも呼ばれる。漠然とチューターになりたいと思っている人は、まず学校や会社など、どんなところでチューターとして働きたいのかを考えてみよう。

学びをバックアップする塾や予備校のチューター

 塾や予備校のチューターは、講師とは違い、授業を行わない。生徒一人ひとりの学習相談に個別に対応する。授業を受けたけれど理解できなかったことや、テキストや問題集、赤本などで分からないところ、または志望校について。などなど、学習や進路に関する疑問点・悩み事にすぐ応えられる知識や経験が求められる。

 チューターは、授業メインの講師がフォローしきれない部分、つまり、生徒それぞれに合った細やかなサポートの役割を担っている。塾や予備校にとってはサービスに抜けがないように補完する存在がチューターともいえるだろう。

生徒一人ひとりの心に向き合う中学や高校のチューター

 中学校や高等学校でのチューターは、ホームルームクラスの担任教員とは別に、生徒を個別的に指導する。勉強や人間関係、部活動といった学校生活に関するいろいろな相談に乗り、アドバイスもしながら生徒を精神的に支えていく。

 特に大事なのは、勉強をサポートする学習アドバイザーとしての役割だ。勉強の方法や進路の考え方、テスト・受験の対策、部活動との兼ね合いなどの問題について、生徒の意思を尊重しつつアドバイスを送る。

 家族や担任の先生には言いづらいことも気軽に話せるという点が、生徒の安心感や信頼感につながっている。

キャンパスライフを応援する大学のチューター

 大学でのチューターも、中学や高校でのチューターと同じように、学校生活全般について学生の相談に乗る。科目履修の仕方や単位の取り方、勉強の方法などキャンパスライフに関する具体的な事柄を指導するのだが、大切なのは、学生個人が自分らしくステップアップできるように、大学という自由な学びの場の活用方法をアドバイスすることだ。

 大学院生が後輩である学部生をサポートする大学院生チューター(ティーチング・アシスタントとも呼ばれる)や、海外からの留学生をサポートする留学生向けチューターなどがある。

新人を1対1会社や病院のチューター制度

 企業でのチューターは、主に、新入社員を指導する。一般的には、先輩社員が新人にマンツーマンで仕事の基礎知識やスキル、社会人マナーなどを教え、ビジネスマンとして一人前に育て上げる。もちろん、仕事仲間としてコミュニケーションを重ねることで連帯感を深めるという目的もある。

 看護分野でもチューター制度(チューターシップ)は取り入れられている。やはり先輩と新人で1対1の関係を取るのだが、職業柄、お互いの勤務時間が常に重なるわけではない。チューターがいない場合は、別の先輩とペアを組む補助アサインメントという制度を活用する。なお、勤務を共にすることにより重点を置いたプリセプターシップという新人指導方法もある。

Youtuberという名のチューター

個人で生き方や考え方を教えるチューターになるというのもありだ。Youtubeでも人生論や生き方を説いて人気が高いYoutuberも大勢いる。人に対して道しるべになっていれば、そこで成立するのだ。Youtuberを目指すのではなく、新しい時代のチューターを目指すためにネットを利用する。

 そう考えれば、はやりのSNSに飛びつくだけじゃなく、それらをツールとして利用する発想に転換することができる。

寄付文化を促進するファンドレイザー

ファンドレーザー
資金を扱ってクリエイティブな仕事をする

 NPO法人(特定非営利活動法人)や公益財団法人など、非営利団体の活動を実行するにあたって必要となる資金を集めるのが「ファンドレイザー」の主な役割だ。

 資金調達の方法としては、その社会貢献活動がどのようなものか、魅力を伝えることで「社会のために、何か役に立ちたい」といった人の共感を得て、寄付や助成金を受ける。

 また、国際的なボランティア活動への参加を呼びかけたりもして世間への認知度も高める。そうやって組織や財源の強化を通じて、あらゆる面から総合的に団体の成長を手伝っていく。

プロフェッショナルのための資格認定制度がある

 日本において寄付文化の広がりを呼びかける組織として2009年に発足された「日本ファンドレイジング協会」。日本の「ファンドレイザー」をプロフェッショナルへと導く2つの資格を制定する。

 未経験であっても試験をパスすれば取得できる「准認定ファンドレイザー」、3年以上の有償実務経験を積み、さらにワンランク上を目指す「認定ファンドレイザー」からなり、認定されれば公式のホームページ上で認定番号とともに掲載される。

 海外においては、有資格とそうでない場合で収入も違うため、プロとして活動するのであれば取得しておきたい資格だ。

非営利団体と支援者との架け橋となる存在

 活動に対して寄付されたお金は、活動資金にあてるまでの期間、その団体に託されることになる。よって寄付後、相当な使われ方をしているのかの確認が必要で、それも「ファンドレイザー」の役割だ。

 支援者がプロジェクトの進行を知ることで団体への信頼も強まり、さらなる応援につながっていく。寄付文化の広がりを進める立場として非営利団体、支援者との間で公平に物事を進めていく力が必要である。

時代を先駆ける、トラックメイカー

トラックメーカー
トラックメイカーは言わば、音楽の味付け師

 トラックメイカーとはボーカルのないインストゥルメンタル曲をつくる音楽家のことである。ダンスミュージックを軸にヒップホップ、R&B、ダンス、ポップス、アーバン、レゲエなどさまざまなジャンルの曲を制作し若者たちの流行の最先端を生み出す。

 海外では、「ビートメイカー」と呼ばれ、DJ、ダンサーなどのプレイヤーと兼業している場合がほとんどだ。トラックメイカーがプロデューサーとなりボーカルを招いてヒットソングを生み出すことも少なくない。

電子機器を用いた2つの制作方法

 制作は大きく分けて2種類の方法がある。ヒップホップがルーツの「サンプリング」という方法は「サンプラー」というマシンを使い、過去の曲の一部を切り取り編集したり、自分の楽曲に取り込む手法で、コライトさせていく。

 他人の曲を許可なく使用した場合は著作権等のトラブルを招くこともあるので注意が必要。また1から自分で音づくりをするほうがオリジナリティー高くコスパに優れるという点でPCによる「DAW」システムでの制作も主流である。

インターネットを駆使した自己プロデュース力

 インターネット上で自作曲を発信するトラックメイカーは多い。Bandcampなど曲の販売サイトであれば直接の収入になり得るし、YouTubeなどであれば動画とあわせて自分の世界観を売り込むことができる。 クラウドソーシング「ランサーズ」クラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録し、依頼を受ける方法もある。

 他にもさまざまな選択肢があり、その中から仕事につなげていく「自己プロデュース力」を磨くことがプロのトラックメイカーとして最初の課題でもある。

コンセプトを考えるコンセプター

コンセプター
コンセプトは本質を考えることが大切

 近年、Androidをはじめとするオープンアーキテクチャー(設計や仕様の全貌または一部を公開すること)によって、商品のスペックに大きな差が見られなくなってきている。代替品との明確な差別化を図ることができないため、中身だけで勝負に出るのはもはや厳しい。

 人々は商品の購入自体を目的として消費行動を起こしているのではない。自身の課題解決を念頭に置き、自身の価値観や評価指標に合致するモノやサービスを選択しているのだ。

 存在する商品に付加価値を与えるのではなく、核となるコンセプトを設計図として商品を生み出す。モノをつくる手法が移ろいゆく中で注目されるのがコンセプターの存在だ。

商品の脚本を書くコンセプター

 そもそもコンセプトとは、創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点を指す。様々な分野の垣根を超えてコンセプトを創出し、新たなモノやサービスを発明するのがコンセプターである。

 はじめてコンセプターを名乗った坂井直樹氏は世界の自動車業界に衝撃を与えた。市場が四角い車ばかりだった時代に、丸いフォルムの車を提案したのだ。

 坂井氏はカーデザイナーではなかった。コンセプター(当時はこのように名乗っていなかったが)だからこそ、自由な発想を発揮することができたのだろう。

 そして、コンセプターの仕事はコンセプトを設定することにとどまらない。商品開発に携わるすべての人間をモチベートし、商品のデザインを考案し、消費者の購買意欲を掻き立てるプロモーション戦略を練る……。構想段階から消費者の手に届くまでの脚本を書く役割を担っている。

「想像」が「創造」に帰結する

 一般的に、コンセプターには企画力やマーケティング力が必要とされている。先ほど「文字通り商品を生み育てる仕事」と表したが、彼ら彼女らはプロデューサーでも、デザイナーでも、プロモーターでもない。

 コンセプターに求められるのは、アイデアマップを描きつづけられる力である。例えば、自動販売機で飲み物を買うという経験をするとしよう。そこから「ボタンの形」「飲料容器の形状」「取り出し口の高さ」などの一つひとつの何気ない要素を捉え、新たな着想に結びつけられる力が必要なのだ。

 私たちの毎日は大小問わず様々な物事によって形作られているが、コンセプターは日常のすべてにアンテナを張り巡らせなければならない。

 知識や経験、日常生活のすべてから能動的に気づきをつくる作業は、既存のモノやサービスが網羅していない潜在的な顧客ニーズを見出すことにつながっている。

 多彩な手段を繰り出すよりも、いかに課題の本質を見極められるかが重要となっている現代社会。物事に根底からアプローチするコンセプターは、ビジネスという枠を超えて注目すべき存在だ。

自分の力をクリエイティブで発揮するなら→マイナビクリエイター

デジタルキュレーターは情報の料理人

デジタルキュレーター
今までにない仕事だから先駆者になれる

 あなたは、まとめサイトを利用したことがあるだろうか。そして、まとめ記事を作成する人々にはデジタルキュレーターという名前があるのをご存知だろうか。

 キュレーターとは元来、博物館や美術館で展覧会の企画・選定を行う仕事である。しかし、「デジタル」を付け加えるとその意味合いは大きく変化する。デジタルキュレーターは、インターネットにおいて情報を収集・整理し、それによって新たな価値や意味を付与して共有する仕事だ。

 ここでいう情報にはサイトやブログだけでなく、匿名掲示板やSNSの投稿なども含まれる。「ブロガーと何が違うのか」という疑問を抱く方もいるだろう。

 ブロガーは個人の意見や感想、体験がメインコンテンツであり、外部の情報を引用するのは必要最低限にとどめられている。

 一方で、デジタルキュレーターの目的は情報をまとめることであり、書き手の主観はあまり重視されない。実際には双方の垣根は低くなっており、ブロガーとデジタルキュレーターが同一の意味で使用されることもある。

役立つ情報を的確に選別する

 先ほど、キュレーターが博物館や美術館で展覧会の企画を行う人を指すと述べた。実際に足を運んだことがなくても、「ダ・ヴィンチ展」や「正倉院展」のような企画展の広告を一度は目にしたことがあるだろう。

 企画展では画家や時代、地域など、特定のテーマにフィーチャーした作品が展示されている。デジタルキュレーターも同様、ひとつのテーマに基づいたコンテンツを収集しなければならない。

 情報過多が叫ばれる現代、受け手にとって有益な情報を取捨選択し、必要に応じて情報を組み合わせる能力が求められる。

情報を提供する立場であることを常に意識しなければならない

 さらに、オンラインで活躍する職業だからこそネットモラルは欠かせない。人々を取り巻く情報環境は大きく変化し、情報発信が著しく容易となった現代……。マスメディアの網羅しないコンテンツに触れることや、特定の個人に関する情報を手に入れることさえ可能である。

 その反面、虚偽情報の拡散や個人情報の漏洩が問題視されている。アクセス数に応じて広告収入を得るデジタルキュレーターも多くいる中、集客目的での過激発言やいわゆる個人叩き・晒しなどモラルに反するコンテンツ展開は残念ながら少なくない。

 もはや、まとめサイトの影響力はマスメディアに劣らないほど増大している。事実の記録・保存・提供に携わるデジタルキュレーターの重要性に伴い、社会的責任も高まっていることを忘れてはならない。

会議の進行を仕切るファシリテーター

ファシリテーター
専門職として会議を回すのは、単なる司会者と違う。

 会議やミーティングで、潤滑油のような役割を果たすのが、ファシリテーターだ。組織内あるいは組織間の意見交換の場で、一人ひとりの発言を促し、問題を整理し、議論を実りあるものに導いていく。企業の一ポジションとしてばかりではなくフリーランスとしても、ファシリテーターは活躍しており、社会的な認知も広がりつつある。

話し合いをより良き方向へと促すのが、ファシリテーター

 話し合いが進みやすくなるように場を取り仕切る人を、ファシリテーターという。平たくいうと会議の進行役だが、単なる司会ではない。

 語源facilitateの意味は「促進する」。ファシリテーターは、会議の参加者一人ひとりから意見を引き出し、議論を活性化させる。と同時に、客観的な視点で冷静に意見をまとめ、話し合いが有意義となるよう議論を促していく。

 そのような役割から、ファシリテーターが必要とされるのは、意見の交換や応酬が目的とされるブレスト(ブレインストーミング)やアイデア出しといった意識高めの会議であることが多い。

会議が盛り上がるためのお膳立てスキルを駆使する

 プロフェッショナルがみんなそうであるように、ファシリテーターも技術を持っている。議論がネガティブにヒートアップしないように、否定的な意見や批判ばかりが飛び交わないように、会議をある程度コントロールしなければならない。

 口数が少ない人の意見も聞くことで、場の多様性を守る。ホワイトボードを使って議論を図式化し、問題を見えやすくする。適宜、インターネットで参考資料を紹介する。

ポイントは、会議の目的と次回への見通しを、共有してもらうこと。あらかじめ話し合いの終着点を決めておけば議論の暴走を防げるし、今後の課題を確認しておけば次の話し合いにスムーズにつなげられる。

人や意見に偏りなく対応するバランス感覚が必要

 ファシリテーターは、あくまでも場の引き立て役だ。一歩下がって人を立てる姿勢が基本になる。ただし、だからといって意見を言ってはならないわけではない。議論が進まなくなったり煮詰まったりと、状況次第では、積極的に発言をすることが必要な場合もある。自分が目立つためではなく、場の風通しを良くするためである。

 一歩下がるというスタンスは、年齢や地位、派閥といった人間関係のしがらみから身を引いた立場で会議に臨むフラットな姿勢でもある。ファシリテーターは、どの人にも、どの意見にも、公平に対応しなければならない。会議の目的以外の不透明な目論見に沿った忖度行為から、自由であるべきだ。

 話し合いの船頭を務めるファシリテーターには、人や意見に偏らず、組織の波にも呑まれない、バランス感覚が求められる。

士業という専門職を活かすならここしかない

自然の大切さを伝える、インタープリター

インタープリター
インタープリターは好きな場所が仕事になるといえよう

 2005年に愛知県で開催された愛・地球博で「自然」の案内役として活躍したインタープリター。自然公園や都市公園、自然学校やエコツアー、各種ミュージアムなど、人々が自然にふれる場所で、自然環境や自然遺産の意義を伝えるのが仕事だ。

 エコロジーへの関心が高まる昨今、インタープリターの重要性は増している。インタープリターの社会的な認知度は、まだ高いとはいえない。今のところ、国家資格や認定制度もない。

 しかし、その役割ははっきりしている。簡単にいえば、自然と人間との仲介者である(Interpreterの意味そのものは通訳者・解説者)。インタープリターは、声なき自然のメッセージを受け取り、人に伝える、自然の代弁者なのだ。

公園や学校、ミュージアムなどさまざまな場でニーズ有り

 「インタープリター」と名乗らなくても、地域の自然についていろいろなことを教えてくれるお年寄りが、近所に一人や二人はいる。そのような人物も、広い意味ではインタープリターである。

 ただ、時代が進むにつれて、より専門的な知識と経験をそなえた職業としてのインタープリターが、必要とされつつある。事業としてのインタープリテーションを取り入れている学校や観光ツアーも増えている。

 実際にインタープリターになるには、どうしたらよいのか。まず、初心者には地域のボランティア活動や研修プログラムをお勧めしたい。人と繋がりを持ち、仲間と情報を交換しながら、活きた知識を身につけられる。その過程を経てから、プロになりたい人は進路を考えてみてはどうだろう。

 インタープリテーション業界では、経験者や即戦力が求められている。自然学校やミュージアム、エコツアーなどを手がける企業や自治体、NPOは、不定期にインタープリターを募集している。一方、フリーランスのインタープリターとして独立するという方法もある。

知識のインプットとアウトプットの両方が大事

 プロフェッショナルのインタープリターに必要なものは2つ。自然に関する幅広い知識と、人の心をつかむ話し方である。まず、動植物や文化、歴史も含め、地域の自然環境全般の知識を身につける。

 さらに、それらの知識を分かりやすく説明する会話術や演出力を磨く。職業として成立させるには、人々が満足でき、暮らしの役に立つサービスを提供しなければならない。人を喜ばせることが好きな人にも向いている仕事といえるだろう。

チョコレート菓子のプロ、ショコラティエ

ショコラティエ
チョコレートの奥は深く、興味は尽きない

 チョコレート専門の菓子職人のことを「ショコラティエ」あるいはショコラティエールという。チョコレートそのものを作るのではなく、チョコレートを使ってスイーツを作る職人で、洋菓子の本場・フランスでは国家資格とされるほど国民に尊敬されている。そして、日本でもひとつの職業として定着しつつある。

チョコレート菓子づくりに特化したプロフェッショナル

 ショコラティエは知らないけれど「パティシエ」は聞いたことがある・・・そんな人は多いはず。洋菓子を広く手がけるパティシエの存在は、日本でもポピュラーだ。

 ショコラティエとパティシエの違いは、専門性の高さ。洋菓子全般を扱うパティシエに比べ、ショコラティエはチョコレート菓子に特化している。

 フランスでショコラティエという専門職ができた理由もそこにある。チョコレートは温度や湿度の管理に細心の注意が求められる素材で、繊細な味わいを出すには専門的な知識や技術、経験、センスが不可欠なのだ。

日本や海外で活躍する女性のショコラティエ

 フランスと違い、日本ではパティシエがチョコレート製菓をこなすケースが多かった。しかし、その状況は変わりつつある。時代と共に、日本の洋菓子ニーズが高まり、より本格的なチョコレート菓子を求める人も増えているためだ。

 マンガやドラマでもショコラティエを扱う作品が人気を集め、専門職として知られるようになってきた。 とりわけ、女性ショコラティエの活躍が目覚ましい。

 海外にわたって修行を積んだ人や、国内外に店を持つ人、子育てをしながらの人など、さまざまな経緯を持つ女性が、それぞれの個性を活かしたチョコレート菓子を展開している。

 「菓子職人=男性」というイメージは古くなった。アップデートしよう。今、女性ならではの視点や感性を活かしたショコラティエが必要とされているのだ。

専門学校で製菓の基礎を学ぶ、プロに弟子入りして修行する

 ショコラティエを目指すための道として、もっとも一般的なものが専門学校だ。専門学校では、製菓の知識や技術、食品衛生学や公衆衛生学など、菓子職人に必要なスキルをバランス良く学ぶことができる。

 学校によっては、ショコラティエを目指すために役立つ国家資格「製菓衛生師」の受験資格を得られるところもある。また、見習い修業という道もある。ショコラティエに弟子入りをし、実践的なスキルを身につけていくわけだ。

 先述したように日本ではまだまだショコラティエやショコラトリー(チョコレート専門店)が多いとはいえないが、インターネットも使って情報を集めれば、手がかりは出てくる。海外で現地のショコラティエやパティシエに教えを請う人もいる。

 チョコレート菓子づくりは、細やかなスキルと日々の研究が求められる作業だ。洋菓子への愛着に加え、忍耐力がある人には、とくに向いている仕事といえるだろう。

視力をケアする仕事、オプトメトリスト

オプティメスト
メガネ屋さんではない、新しい仕事

 視界がかすむ、物がぼやける、重なって見える・・・そのような症状にさまざまな分野からアプローチし、問題を発見するのがオプトメトリスト。眼科学をはじめとする幅広い知識と専門技術を駆使し、視力ケアに取り組む仕事だ。

 欧米やカナダ、オーストラリア、アフリカ、アジアなどの海外諸国では認知されている専門職だが、ようやく日本にも広まってきた。さあ、オプトメトリストという仕事にピントを合わせてみよう。

ビジョンケアを通じて健やかな暮らしをサポート

 オプトメトリストは、ビジョンケア(視力の補正・保護)のスペシャリストで、オプティシャンや検眼士とも呼ばれる。あくまでもアドバイザーであり医師ではないため、治療や手術はしない。眼の機能を検査し、問題が見つかれば改善のためのアドバイスを行う。

 また、必要があれば眼科医や内科医などの専門医を紹介する。いわば、医療と人をつなぐ架け橋のような存在だ。人々が快適な視生活を送れるようにビジョンケアでサポートすることが、オプトメトリストの役割といえよう。

メガネやコンタクトの使い方、生活習慣についてアドバイス

 オプトメトリストが活躍できる場として、まず眼鏡ショップやコンタクトレンズクリニック、眼科医院などがある。視力検査やヒアリングを経て、その人に合った眼鏡やコンタクトレンズの使用方法をアドバイスしたり、眼鏡のメンテナンスを手がけたりする。また、生活習慣病による視力低下を防ぐためにライフスタイルの見直しを提案する場合もある。

 さらに、幼児の視力検査や学校の視力検査、発達障がいも踏まえた視機能トレーニング、ロービジョン(極度に視力が低い状態)の視力管理などの他、アスリートの視機能をサポートするスポーツビジョンも、オプトメトリストの仕事である。年齢や性別、職業、障がいの有無など、さまざまな人のビジョンケアに対応しているのだ。

専門学校で学びながら認定眼鏡士を取得する道

 2021年現在日本では、オプトメトリストの国家資格はない。民間資格はあるが、原則的には特定の資格を持っていなくても仕事に就けるといえる。しかしながら、オプトメトリストには専門的な知識や技術が求められるため、できれば専門学校で学ぶことが望ましい。

 加えて、公益社団法人 日本眼鏡技術者協会が認定する資格「認定眼鏡士」も取得しておけば、社会で有利になる(ただし認定眼鏡士は3年ごとの更新が必要)。専門学校では、眼科学や光学、コンタクトレンズの知識と技術、眼鏡フレームやレンズの加工技術などを身につけることができる。

おわりに

 仕事、職種といってもいいだろうが、実は、同じ仕事をしていても、その内容は本人次第でかなり違うことが多々ある。例えば、ウエイトレスやウエイターなど、ひとくくりに説明することはできるだろうが、プロ意識を持って仕事すれば、個人ごとに身につくスキルは大きく違ってくるはずだ。仕事の内容を極めれば、ウエイターであってもフードプレゼンターなどと、自分で名乗っても構わない。

 主体性をもつことで、どんな仕事でもそれがやりがいやスキルアップにつながるのだ。

 もし、転職を考えているならば、本当にその仕事が自分にあっていないなだけなのか、何か工夫すべき点はあるか、習慣的に仕事をしていないのかなど、よくよく分析してみることが大事だ。どのような仕事であっても自分の視点を持つことで新しい道が見つかる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました