調剤薬局事務の資格を副業にいかす

薬局事務の資格を副業に活かす
薬局事務の資格は副業にも使える

はじめに

高齢化が進む今、全国には約6万件の薬局があり、最近はドラッグストアの店舗に調剤室が設けられる〝調剤併設ドラッグストア〟も増えています。薬局の数はコンビニエンスストアよりも多く、全国どこでも勤務が可能で「家の近くで働きたい」「隙間時間を活用したい」などの希望も叶えてくれるのが調剤薬局事務です。大手通信講座ユーキャンによると、「女性に人気の講座ランキングTop10」で、2位に入っています。本記事では調剤薬局事務に人気が集まる理由、求人の状況ほか、調剤薬局事務のスキルを副業で活かす方法をご紹介します。

調剤薬局事務とは薬局で事務を担当する

薬局事務とは
薬局で事務を行うための資格が薬局事務だ

調剤薬局事務の仕事は、調剤薬局で薬剤師の業務をサポートして事務作業を担当します。

受け付けでは。処方せんを受け取り、保険証やお薬手帳を確認します。次に、薬剤師が処方した薬を渡し、会計を行います。会計では薬剤師の技術料、薬剤料などの費用から保険組合など保険者への請求金額を差し引き、患者さん支払い分を計算しなければなりません。

さらに、レセプト(調剤報酬明細書)を作成する業務もあります。正確なレセプトを健康保険組合に提出することで医療費が請求できるので、専門知識が求められる重要な仕事です。薬剤師と患者さんとの橋渡しとして明るく丁寧な対応が求められるソフトな業務と、専門知識を必要とするハードな業務がありやり甲斐のある仕事です。

調剤薬局事務に資格は必要?

調剤薬局事務の仕事は国家資格がなく、民間資格しかありません。民間資格はなくても働くことができますが、人気の職種だけに高い倍率を突破して採用されるには関連する資格取得が有利に働きます。

さらに、処方せんの確認やレセプトに関わる業務など、専門的な知識が求められることもあり、医療機関では有資格者を求める傾向があります。また、窓口対応業務では、患者さんから薬や会計に関する質問をされることもあり、知識や資格を持っていたほうが自信をもって働くことができます。

副業で調剤薬局事務がおすすめの理由

副業で調剤薬局事務がおすすめの理由
専門的な知識が必要な資格で薬局で求められる

調剤薬局事務は、安定して副業を続けたい、すぐに働きたい、家の近くで勤務したいという方におすすめの仕事です。その理由は主に4つです。

  1. 求人数が多い
    2021年2月厚生労働省は2019年度末時点の薬局数は6万171件と公表しました。診療と治療は病院、薬の調剤は薬局と〝医薬分業〟が定着し、併せて高齢化が進むこともあり、調剤薬局の重要性は高まっています。実際に、調剤薬局での処方せんの受け付け件数は年々増加していますが、反対に薬剤師の不足は年々深刻化しています。そこで、薬剤師が調剤だけに集中するためにも、そのほかの事務を担当する人材が求められ、求人数は多くなっているのです。
  2. 需要が安定している
    先にも記したように、今後も高齢化は進み、薬局の需要は増加します。健康に関することだけに、景気に左右されることもありません。また、医療事務に比べて、調剤薬局事務の職場は薬局だけとあって、求められるのは薬に関することだけです。もちろん、業務内容は事務作業が中心なので、年齢を問わず長く働くことが可能です。
  3. ライフスタイルに合わせた働き方がしやすい
    薬局は全国に点在しているので、豊富な求人数に加えて、働き方や雇用条件なども多彩に用意されています。「自宅から自転車や徒歩で通勤したい」「勤務時間を午前中だけにしたい」「副業として週末に働きたい」など、自分のライフスタイルにあった働き方ができるので、他に仕事を持つ人や子育て中などの女性にもおすすめできます。
  4. 資格が取りやすい
    調剤薬局事務の資格には、実務経験がなくても誰でも受験することができます。例えば、日本医療事務協会が実施する「調剤薬局事務検定試験」の合格率は、2018年度91.1%、2019年度84.8%、2020年度89.7%と、比較的難易度が低いのも魅力です。数カ月の独学で取得を目指すことも可能で、取得後すぐに仕事を始めることができるのが人気の秘密です。

調剤薬局事務にはどんな求人があるの?

調剤薬局事務にはどんな求人があるの?
調剤薬局事務は薬局が増える背景もあり求人が多い

調剤薬局事務は、正社員採用のほか派遣やパートなど、常時豊富な数の求人があります。ここでは正社員ではなく副業として働きたい方向けの条件にしぼって、いくつか紹介します。

タウンワークで事例紹介

午前のみ・午後のみ限定で働きたい

調剤薬局マツモトキヨシ 六甲道店
  • 勤務時間 午後/3:00〜7:00 ※週3日以上、1日4時間程度
  • 報酬 時給制 930円〜/1時間 ※別途各種手当+交通費
調剤薬局マツモトキヨシ 淡路駅前店
  • 勤務時間 9:00〜20:30 ※週3日~、1日6時間程度
  • 報酬 時給制 1000円〜/1時間 別途交通費一部

※勤務日数・時間はご相談ください

イオンフードスタイル西神中央店
  • 勤務時間 9:00〜20:00 ※週3日~、1日4時間~
  • 報酬 時給制 929円〜/1時間

※スーパーの薬局コーナーでの仕事

ココカラファイン薬局 寝屋川公園店
  • 勤務時間 9:00〜18:00 ※土曜日のみ14:00~ ※週5日35時間程度
  • 報酬 時給制 1,000円〜/1時間 ※17:00~1100円。昇給・社割あり

はたらこねっとで事例紹介

アカカベ薬局 出口店
  • 勤務時間 10:00〜19:30 ※週3日~
  • 報酬 時給制 992円〜/1時間 別途交通費

※勤務日数・時間はご相談ください

タウンワークで事例紹介

フルタイムで働きたい

派遣会社スタッフサービス
  • 勤務時間 9:00〜17:00 ※週3日~
  • 報酬 時給制 1250円〜/1時間 

介護事務、医療事務、診療報酬の資格を取得し、活躍の幅を広げる

調剤薬局事務の資格取得をするための学習では、薬に関することのほかにも医療保険制度に関する知識が身につきます。例えば保険の種類や保険によっての患者負担の軽減についてなどです。また、保険調剤のしくみや処方せんについての基礎を理解し、調剤報酬の算定方法についても学習します。

現在の医療業界では、専門性が重視され分業化が進んでいます。医療事務といっても診療報酬(レセプト)事務の認定試験や資格があり、介護医療に関する試験や資格があります。基礎から学ぶのではなく、調剤薬局事務の資格取得で身につけた知識をアップデートさせることで、さらなる資格を取得して、活躍の場を広げることができます。即戦力が求められる医療業界だけに、有資格者が有利になることは間違いありません。

資格取得で身につくスキル

調剤薬局事務では、ワードやエクセルなど基本的なパソコンの技術を使用する機会も多くあります。これらの事務スキルは、他のあらゆる事務現場で必要とされるものです。

さらに、調剤薬局事務では薬局の〝顔〟として患者さんと接することになります。もちろん、薬剤師との性格な情報の伝達も必要です。間違いのない円滑な業務遂行のためには、高度なコミュニケーション力も必要です。調剤薬局事務として隙間時間に副業として働きながら、その実績を次のステップアップを目指してはいかがでしょうか。

調剤薬局事務の資格を取る方法

調剤薬局事務の資格を取る方法
講座受講や独学での取得も可能

調剤薬局事務の資格を取るために一般的なのは、「講座(通い・通信)」もしくは「独学」で学習して、試験・検定で合格することです。独学でも取得できますが、より効率的に学べて確実に資格の取得を目指すなら講座を利用することをおすすめします。また、試験によってはカリキュラムを受講したうえで、終了試験の合格をもって認定を受けるものもあります。

調剤薬局事務といってもいくつかの資格があり、さらに講座は多彩に用意されているので自分の目的や学習環境によって選択してください。メジャーな3つを紹介します。。

  • 調剤薬局事務検定試験
    2018年から実施される日本医療事務協会の資格試験。学科試験に加えて調剤報酬の算定と調剤報酬明細書を作成する実技の試験が行われる。試験は毎月開催されていて、自宅で受験することも可能。資格としては、「日本医療事務協会主催調剤薬局事務検定試験合格」と記載でき、調剤薬局事務の資格保有者として認められる。公式サイトは→こちら
  • 調剤事務管理士(R)
    技能認定振興協会が実施する試験合格が必須。試験合格率は約60%と難易度は少し高いが、処方せんの内容把握や調剤報酬を計算するスキルなどの高い専門性が評価され就職にも有利。試験は年3回で在宅でも受験可能。内容は学科(保険請求事務・薬の基礎知識)と実技(レセプトの点検と作成)。公式サイトは→こちら
  • 調剤報酬請求事務技能認定
    一般財団法人 日本医療教育財団が実施する試験。承認を受けた教育機関で、財団が定めた所定の教育訓練ガイドラインに適合するカリキュラムで技能を習得し、終了試験に合格すると認定される。公式サイトは→こちら

その他に、医療福祉情報実務能力協会が実施する調剤事務実務士、保険医療学院が実施する医療保険調剤報酬実務士、日本能力開発推進協会が実施する調剤薬局事務士(R)資格などがあります。

試験は学科と実技がありますが、学科では資料の持ち込みが可能なものが多く、実技試験では調剤報酬に関する業務スキルがほとんどです。

まとめ

調剤薬局事務は女性に人気の資格です。比較的に資格取得が容易なうえ、求人件数が多く、勤務条件も多彩なので、副業として時間活用をするならおすすめの資格です。今後、高齢化が進むことが見込まれ、将来に向けて安定して働いていくことを望む人にもいいですね。

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